住宅

【令和2年度】石垣の家

最終更新日:令和5年3月16日

沖縄県石垣市の事例です。

事業概要

●建設地:沖縄県石垣市
●地域区分:8 地域
●設計者:(有)門
●竣 工:令和 3 年 7 月
●用 途:専用住宅
●構造・階数:木造軸組・地上 1 階
●敷地面積:197.10 ㎡
●延床面積:66.24 ㎡
●建築面積:69.23 ㎡
 

提案概要

●伝統的集落地区の景観指定を受けた昔ながらの沖縄の原風景が残る建設地において、碁盤目状の道路形状やあわ石の石垣、赤瓦屋根などの伝統的な集落景観に馴じむように建てられた住宅。

●高温多湿な蒸暑地域において自然風を取り込むため、南面にアマハジと掃き出し窓を、東と西面にも窓を設けることにより、風通しの良い平面計画としている。さらに上部は間仕切り壁を設けない連続した空間とし、空気だまりのないように換気窓を設置している。

●南中高度が高い太陽による日射量への対応として、南面の深いアマハジや書斎に設けられた外付けルーバーによって日射量の軽減を図っている。

●木造住宅単体では台風などの強風に長時間耐えることは厳しいため平屋の計画とするとともに、周辺の集落と共存し、南北の RC造 2 階建て住宅による風当りを極力小さくする要素も台風対策の一つとしている。

●地域には多くの豊年祭や伝統芸能が受け継がれた地域コミュニティが残っているため、掃き出し窓から深いアマハジによってつくられる影や雨除け、風通しの良さは人々が集う大切な空間となる。
 

地域の気候風土への適応・環境負荷低減対策

●続き間:和室(一番座)とLDKの続き間とし、大開口の引込み戸で仕切ることにより空間の可変性に配慮している。
●緩衝空間:南面の掃き出し窓と組合せてアマハジを設け、屋内外の中間領域として温熱的な緩衝空間を形成している。
●複数の窓の位置による通風への配慮:東面と西面に、通風・温度差換気のための高窓を設置している。
●板張り壁:外壁を板張り壁とし、伝統的集落との景観的な調和に配慮している。
●高天井:小屋組を現しとすることで3,170~4,500mmの天井高さを確保している。室上部に間仕切り壁を設けず連続した空間としている。
●地域産の材料の使用:屋根に赤瓦を用いることにより、伝統的集落との景観的な調和に配慮している。
●地域の建築職人、大工の登用:地域の建築職人を登用している。沖縄における伝統的な構法により、地域の職人育成を図っている。
●古材・リサイクル材の利用:既存住宅解体での古材を極力再利用している。
 

お問い合わせ先建築

国土交通省住宅局参事官(建築企画担当)付
電話 :03-5253-8111

住宅局基本情報

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