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タイ

基礎情報

基本事項

国・地域名

タイ王国 (Kingdom of Thailand)

面積

51万4,000平方キロメートル(日本の約1.4倍)

人口

6,609万人(2022年)(タイ内務省)

首都

バンコク

民族

大多数がタイ族。その他 華人、マレー族等

言語

タイ語

宗教

仏教 94%、イスラム教 5%

出典

外務省「各国・地域情勢 タイ 基礎データ」(令和5年11月29日)

政治体制

政体

立憲君主制

元首

マハ-・ワチラロンコン・プラワチラクラーオチャオユーフア国王陛下(ラーマ10世王)
His Majesty King Maha Vajiralongkorn Phra Vajiraklaochaoyuhua, The Kingdom of Thailand

(2016年10月即位)

議会

下院500議席(公選)
上院250議席(任命)
(なお、憲法の経過規定により、上院は当初5年間のみ250議席。それ以降は200議席。)

出典

外務省「各国・地域情勢 タイ 基礎データ」(令和5年11月29日)

経済

主要産業

農業は就業者の約30%を占めるが、GDPでは10%未満にとどまる。一方、製造業の就業者は約15%だが、GDPの約30%と最も高い割合を占める。また、タイ経済の柱は観光であり、例えば、新型コロナウィルス感染症拡大前の2019年には海外からの観光収入が605億ドル(世界第4位)となっている。なお、これはタイのGDPの約12%に匹敵する額である。

名目GDP(10億米ドル)

495.2(2022年、タイ国家経済社会開発委員会)

一人当り名目GDP(米ドル)

7,089.7ドル(2022年、タイ国家経済社会開発委員会)

実質GDP成長率(%)

△6.1(2020年)、1.5(2021年)、2.6(2022年)

消費者物価上昇率(%)

△0.9(2020年)、1.2(2021年)、6.1(2022年)

貿易額(100万米ドル)

〔輸出〕

2,871億ドル(2022年、タイ商務省)

〔輸入〕

3,032億ドル(2022年、タイ商務省)

主要貿易品目

〔輸出〕

機械、自動車・同部品、電機機器・同部品(2022年、タイ商務省)

〔輸入〕

原油、電機機器・同部品、機械・同部品、化学品(2022年、タイ商務省)

貿易相手国

〔輸出〕

1.米国(16.6%)2.中国(12.0%)3.日本(8.6%)

〔輸入〕

1.中国(23.4%)2.日本(11.4%)3.米国(6.0%)

(2022年、タイ商務省)

対日貿易(100万ドル)

〔輸出〕

23,791(2020年)、26,335(2021年)、26,659(2022年)

〔輸入〕

25,522(2020年)、33,003(2021年)、32,482(2022年)

主要対日貿易品目

〔日本の主要輸出品目〕

一般機械(17.8%)
電気機器(15.6%)
鉄鋼(15.3%)
車両・同部品(9.7%)など

〔日本の主要輸入品目〕

電気機器(22.1%)
一般機械(14.0%)
肉・魚介類調製品(8.7%)
車両・同部品(7.2%)など

備考:2022年、カッコ内は構成比、ドルベース
出所:Global Trade Atlas(GTA)よりジェトロ作成

日本からの直接投資(億円)

3,611(2020年)、4,344(2021年)、6,242(2022年)
(単位:100万ドル 国際収支ベース、ネット、フロー)

通貨

バーツ(Baht)

為替レート

1ドル=33.2バーツ(2023年1月、タイ中央銀行(月中平均))

在留邦人

78,431人(2022年10月)

日系企業数

5,856社(2021年3月JETRO調査)

出典

〔主要産業、名目GDP、一人当り名目GDP、貿易額、主要貿易品目、貿易相手国、通貨、為替レート、在留邦人〕

外務省「各国・地域情勢 タイ 基礎データ」(令和5年11月29日)


〔実質GDP成長率、消費者物価上昇率、主要対日貿易品目、対日貿易、日系企業数〕

日本貿易振興機構(JETRO)「国・地域別に見る タイ 基礎的経済指標」(2023年9月8日)


〔日本からの直接投資〕

日本貿易振興機構(JETRO)「直接投資統計

労働力関係

失業率(%)

2.0(2020年)、1.5(2021年)、1.0(2022年)

労働力の質

25歳未満の失業率は6.4%(2017年 第2四半期)と、全年齢の失業率(1.2%)を大きく上回っている。
地方を中心に若年者の学歴が低く、労働力の質が高くないという問題が続いているが、これに対処するため、就学・進学を促進する政策や就職後に職業能力を高めるプログラムを導入している。

労働時間

所定労働時間は原則として1日8時間、週48時間以内(ただし労働者の健康及び安全にとって有害な労働に対しては1日最大7時間、週42時間以内、技能又は専門知識業務・経営管理業務・事務職・サービス業従事者等は1日の制限はない)で、使用者が定めることとされており、時間外、休日労働は緊急の場合を除き、週当たり36時間を超えてはならない(ホテルや飲食業などの休日労働は36時間の規定の対象外)。

賃金(米ドル)

バンコク
  • ワーカー
  • 基本給:385
    年間実負担額:7,596
  • エンジニア(中堅技術者)
  • 基本給:663
    年間実負担額:12,854
  • 中間管理職(課長クラス)
  • 基本給:1,884
    年間実負担額:27,229
  • スタッフ
  • 基本給:744
    年間実負担額:13,817

ワーカーは実務経験3年程度の作業員/エンジニアは専門学校/大卒以上、実務経験5年程度のエンジニア/中間管理職は大卒以上、実務経験10年程度のマネージャー/スタッフは実務経験3年程度の一般職(非製造業)

出所:2022年度 海外進出日系企業実態調査(アジア・オセアニア編)(2022年8~9月ジェトロ実施、米ドルへの換算は22年9月の平均レートを適用)

法定最低賃金(米ドル)

8.65~9.34/日

出所:労働者保護法
改定日:2022年10月1日

出典

〔失業率〕

日本貿易振興機構(JETRO)「国・地域別に見る タイ 基礎的経済指標」(2023年9月8日)


〔労働力の質、労働時間〕

厚生労働省「2020年 海外情勢報告」第2章第4節


〔賃金、法定最低賃金〕

日本貿易振興機構(JETRO)「投資コスト比較 バンコク(タイ)

生活環境

気候

国土の大部分が熱帯モンスーン気候に属し、地方によって季節が異なります。バンコクでは、11月から2月までの乾季、3月から5月までの暑季、6月から10月までの雨季の3つの季節に分けられます。乾季は最高気温が30℃前後で、平均湿度も50%前後と低く比較的過ごし易いですが、大気汚染と相まってカゼ等の呼吸器疾患の多い季節です。暑季は最高気温が35℃前後に達し、外を歩くと疲労し易く十分な休養が必要です。雨季は暑季に比べ気温は下がるものの湿度が高く、食中毒などを起こし易い季節です。

治安、医療

【本情報については日々更新される可能性が高いため、常に最新情報を外務省HP等でご参照ください】

〔治安〕

タイ警察がまとめた2022年の犯罪統計速報によれば、殺人・傷害致死事件(未遂含む)は3,381件、強制性交等事件は1,621件、盗難事件等は24,851件発生しています。また、銃器・爆発物関連事案では112,993人、薬物犯罪事案では368,752人が検挙されており、薬物や銃器の氾濫が殺人事件(未遂を含む)などの凶悪事件多発の要因とも言われています。タイにおける凶悪事件の発生率は、日本と比べ非常に高い水準で推移しています。

〔危険度〕

●ナラティワート県、ヤラー県、パッタニー県及びソンクラー県の一部(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

●ソンクラー県(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

●首都バンコク及びプレアビヒア寺院周辺地域(タイのシーサケート県とカンボジアのプレアビヒア県との国境地域)
レベル1:十分注意してください。(継続)

〔医療〕

首都バンコクと地方都市、地方都市と農村部、さらには個々の医療施設により大きく異なりますが、主要都市の公立基幹病院や代表的な私立病院では概ね良好です。バンコクの代表的な私立病院の医療水準はかなり高く、日本の病院と比較して遜色はありません。日本の医学部を卒業した医師、或いは日本の病院で研修経験のある医師または看護師などが勤務しています。また日本語通訳(日本人またはタイ人)が勤務し、専用窓口を設けるなど、日本人受診者の便宜を図っています。私立病院は全て自由診療です。診察料・治療費等は、日本での窓口負担額と比べて高額になることが多いので事前に料金等を確認するか、または海外旅行傷害保険等の保険が適用されるか確認することが必要です。保険への加入をお勧めします。

宗教・慣習等の留意点

タイ国民の国王、王族に対する尊敬の念は深く、刑法上「国王、王妃、皇太子、摂政に対する罪」として刑罰(いわゆる不敬罪)が設けられており、例えば王室を侮辱した場合、3年以上15年以下の禁錮に処せられるおそれがあるほか、社会的にも厳しい批判を受けることにつながります。
タイの法律には宗教に関する規定が多く、例えば寺院や儀式を侮辱したり、妨害したりする行為は厳しく罰せられます。仏像はたとえ倒壊したものであっても神聖なものとされています。仏像のタイ国外への持出しは禁止されており、無断での持出しは罰せられます。
なお、僧侶は上座部仏教の教義に則し、絶対に女性(子供を含む)に触れたり、触れられたりしてはいけないことになっています。
頭部は精霊が宿る場所として神聖視されており、頭部に触れることはタブーとされています。子供の頭をなでることもトラブルの原因となります。また、足は不浄とされているので、足裏を第三者に向けて座ったり、間違っても足で人を指すような仕草をすることは避けてください。

出典

〔気候、医療〕

外務省「在外公館医務官情報 タイ」(2022年10月)


〔治安、宗教・慣習等の留意点、危険度〕

外務省「海外安全ホームページ タイ 安全対策基礎データ」(2023年2月21日)

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