平成22年12月10日
国土交通省水資源部と中華人民共和国水利部は、水資源分野における技術交流を目的とした「日中水資源交流会議」を、12月14日(火)に東京で開催し、日本側テーマ「効率的な水管理と技術」及び中国側テーマ「最も厳格な水資源管理制度」で、水管理のあり方について意見交換を行うこととしましたので、お知らせします。
なお、会議の内容については、会議後、国土交通省水資源部のホームページにてお知らせいたします。
<http://www.mlit.go.jp/tochimizushigen/mizsei/index.html>
○ 「日中水資源交流会議」は、日中両国がそれぞれの国における水資源問題に対処する上で相互の利益の増進を図るとともに、両国間の水資源分野における技術交流を推進することを目的。
○ これは、昭和59年9月、国土庁長官らが訪中した際、中国政府水利電力部と日本国政府国土庁との間で、水資源分野における日中両国間の実務者レベルによる技術交流を毎年定期的に行うことが基本的に合意されたことに基づくもの。
○ 昭和60年度に第1回会議を日本(東京)で開催し、以降毎年交流会議を継続。会議は、日中両国で相互に開催し、今回は第25回目。
○ 中国では、水需給のアンバランス、用水効率の低さ、水質汚染などの問題を解決するため、節水型社会の構築や雨水・海水淡水化などの利用も含め厳格な水資源管理制度に取り組もうとしている。また、我が国も、地下水・再生水等の活用、流域全体で水利用の円滑化・効率化を考える総合的な水資源管理の推進、節水促進、賢い水利用に関する意識啓発など水を賢く使う社会の構築をすすめている。これらを踏まえて両国間で意見交換を行う予定。
○ なお、両国の代表団及び会議における発表議題は、次のとおりです。
1.代表団
日本代表団(14名) 中国代表団(8名)
水資源部長(団長) 谷本光司 水利部人事司副司長(団長) 曾大林
水資源部官房審議官 水利部水資源司副処長 斉兵強
(水資源担当) 五十嵐太乙 水利部人事司副処長 孫 斐
水資源部水資源政策課長 山本健一 水利部予算実行センター副処長 鄭霊芝
水資源部水資源計画課長 宮崎正信 水利部発展研究センター処長 柳長順
水資源部水資源対策課長 元岡透 水利部発展研究センター副処長 劉 蒨
水資源部水資源計画課 水利部海河水利委員会副処長 肖 丹
総合水資源管理戦略室長 村井禎美 水利部水利水電科学研究院技師 陳 雪
水資源総合調整官 近藤共子
厚生労働省健康局水道課
水資源計画指導室室長補佐 坂本浩介 (※正しく表示されない場合は、下記添付のPDFをご参照ください。)
水資源課課長補佐 都築慶剛
水資源課水資源企画班水利調査係長
山上一久
経済産業省経済産業政策局地域経済産業グループ
産業施設課課長補佐 小宮康則
(独)水資源機構
管理事業部施設課長 仰木文男
総合技術センター
国際グループ長 吉岡敏幸
国際グループ 藤岡奨
2.発表議題
日本側テーマ「効率的な水管理と技術」
[1] より良い水資源管理に向けて(国土交通省)
[2] 日本における水道の取組について~効率的な管理・運用~(厚生労働省)
[3] 農作物の高温障害対策における農業用水管理(農林水産省)
[4] 愛知用水の水管理について(水資源機構)
中国側テーマ「最も厳格な水資源管理制度」
[1] 最も厳格な水資源管理制度の取り組み
[2] 三つの“制限線(超えてはいけないライン)”の指標体系について
[3] 海河流域が最も厳格な水資源管理制度を実施する具体的な手法
報道発表資料:「第25回日中水資源交流会議」の開催について(PDF形式:130KB)