平成25年10月4日
国土交通省では、本年5月に策定された「インフラ輸出戦略」に基づき、鉄道の海外展開に係る取組みを実施しており、スウェーデンにおいても、我が国の民間団体である海外鉄道推進協議会と連携して、同国の高速鉄道計画に対する川上からの取組みを進めているところです。
スウェーデンでは、同国における冬季における雪害への鉄道の対策が問題となっているとともに、ストックホルムから伸びる西部幹線及び南部幹線の高速鉄道計画が策定され、このうち一部の区間について、優先着工して整備する方針が同国政府より発表されています。
このような背景から、今年5月、日スウェーデン鉄道協力覚書を締結し、スウェーデンとの鉄道に係る交流及び協力を実施してきました。
今般、同覚書に基づき、スウェーデン王国企業・エネルギー通信交通省が主催した「スウェーデン高速鉄道セミナー」に参加しましたので、その概要をお知らせします。
本セミナーにおいては、企業・エネルギー通信交通省、スウェーデン運輸庁等の関係機関のキーパーソンに対して、国交省からは、日本の新幹線システムの優位性等について説明するとともに、鉄道・運輸機構、JR東日本等から、雪害対策を含めた新幹線の建設技術、新幹線のオペレーション技術等についての説明を行いました。
これに対し、企業・エネルギー通信交通省等から、日本側から紹介のあった冬季の雪害対策、新幹線の技術及びそのオペレーション技術等について強い関心が示されるとともに、両国間の鉄道分野における協力促進への強い期待が示されました。
1.日 時:平成25年9月24日(火)15:00~18:00
2.場 所:スウェーデン(ストックホルム)
3.出席者:
スウェーデン側:スウェーデン運輸庁、スウェーデン鉄道、スウェーデン王立工科大学等約30団体
日本側:鉄道局 羽尾審議官、(独)鉄道・運輸機構 三輪審議役、東日本旅客鉄道(株)西山執行役員、日立製作所(株)安田部長、公益財団法人 鉄道総合技術研究所 奥村理事ほか
両国合計約100名が参加
4.主な講演内容
(1)日本の高速鉄道の政策と技術(国土交通省羽尾審議官)
(2)鉄道・運輸機構における新幹線高速鉄道の建設((独)鉄道・運輸機構三輪審議役)
(3)東日本旅客鉄道における新幹線の運行(東日本旅客鉄道(株)西山部長)
(4)日立製作所における高速鉄道の経験(車両)(日立製作所(株)安田部長)
(5)新幹線の技術-現在から将来-(公益財団法人鉄道総合技術研究所奥村理事)
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