平成26年8月26日
坂井学 国土交通大臣政務官は8月18日から23日までスリランカ及びインドを訪問し、スリランカ大統領及び関係閣僚と会談し日本のインフラ技術のセールスや二国間協力に向けた会談のほか、インフラプロジェクトの視察を行った。概要は次のとおり。
1.会談の概要
(1)スリランカ国 マヒンダ・ラージャパクサ 大統領
坂井政務官より、東日本大震災におけるスリランカ国からの支援に感謝を述べるとともに、モノレール導入をはじめとする都市交通分野、防災分野及び海上保安分野において協力する旨発言した。ラージャパクサ大統領からは、30年に渡る日本からの開発に係る支援に感謝するとともに、今後のさらなる支援に期待するとの発言があった。
同会談は、現地の複数の主要紙において、日スリランカ関係を「Smiling Relations(笑顔の関係)」などとして一面で取り上げられた。
(2)スリランカ国 ウェルガマ交通大臣 及び ペレーラ 交通省次官
坂井政務官より、JICAスリランカ事務所長同席のもと、日本の援助により作成した「JICAコロンボ都市圏都市交通マスタープラン」をウェルガマ交通大臣に手交した。また、同マスタープランの中で、コロンボの渋滞を解消する最適な交通モードとして提案されているモノレールの整備について、日本の技術により今後も協力する旨発言した。ウェルガマ交通大臣からは、モノレールの導入について前向きに検討し、世界一の技術を持つ日本の協力に今後も期待したいとの発言があった。
(3)スリランカ国 アマラウィーラ 災害管理大臣
坂井政務官より、東日本大震災の支援に感謝するとともに、9月からはじまる土砂災害プロジェクト及び気象分野で今後日本から長期専門家を派遣するなど協力していく旨、また来年3月に仙台で開催される国連防災世界会議に是非参加頂きたい旨を発言した。
アマラウィーラ災害管理大臣からは、スマトラ地震の日本からの一早い支援に感謝するとともに、土砂災害対策、災害時のリアルタイムデータの活用、気象分野等において、日本の防災分野における最新技術に期待するとの発言があった。
(4)スリランカ国 バシル・ラージャパクサ経済開発大臣
坂井政務官より、本年9月に日本で開催される「ツーリズムEXPOジャパン」へのスリランカからの出展の期待に加え、JATA(社団法人日本旅行業協会)との連携によるスリランカへの日本人観光客の増加とともに、スリランカから日本への観光客増加についても期待すると述べた。バシル経済開発大臣からは、観光地のアップグレードや日本語の資料作成など、観光分野に加え、防災やインフラ整備におけるこれまでの日本の協力に感謝するとともに、今後スリランカにおける日本からの投資・貿易の促進に期待すると述べた。
(5)インド国 ゴウダ 鉄道大臣
坂井政務官より、安全性が高く高頻度輸送が可能な日本の高速鉄道技術についてアピールしつつ、ムンバイ=アーメダバード路線への新幹線システムの導入を働きかけた。ゴウダ鉄道大臣からは、高速鉄道分野において日本とより深い関係を構築したい旨の発言があった。
坂井国土交通大臣政務官のスリランカ及びインド出張について(結果概要)(PDF形式:888KB)
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