平成28年8月8日
国土交通省では、マレーシア・クアラルンプールにおいて、マレーシア公共事業省とともに、
日・マレーシア道路防災技術セミナーを8月1日に開催しました。 |
セミナーでは、マレーシアにおける道路防災対策の推進及び日本企業の海外展開支援のため、道路防災に関する両国の経験や課題を共有するとともに、セミナーでの発表や日本企業によるブース展示を通して、日本の道路防災技術のPRを実施しました。
《日・マレーシア道路防災技術セミナー》
(1)日程 : 平成28年8月1日(月)
(2)会場 : マレーシア クアラルンプール「ルネッサンス クアラルンプール ホテル」
(3)主催 : 国土交通省、マレーシア公共事業省(共催)
(4)出席者: 約220名
[日 本 側] 国土交通省 大臣官房審議官(道路) 増田 博行
道路局 企画課 国際室 企画専門官 田中 衛
国立研究開発法人 土木研究所 耐震総括研究監 運上 茂樹
駐マレーシア日本国特命全権大使 宮川 眞喜雄
JICAマレーシア事務所、中日本高速道路(株)、(株)エイト日本技術開発、応用地質(株)、
日本工営(株)、基礎地盤コンサルタンツ(株)、三信建設工業(株)、日特建設(株)、
日本基礎技術(株)、日本植生(株)、日鐵住金建材(株)、ライト工業(株)ほか
[マレーシア側] 公共事業大臣 ファディラ ユソフ
公共事業副大臣 ロスナ アブドル ラシド シロリン
公共事業省 事務次官 ゾハリ アコブ
道路計画局長 ジャミラ モハマド マージャン
公共事業総局長代理 ロズラン モハマド タハ
高速道路庁長官 イスマイル モハマド サレ
連邦・地方政府関係者、高速道路会社、道路関係建設会社48社ほか
(5)結果概要
セミナーでは、道路防災技術等について、日・マレーシア双方から発表が行われ、活発な意見交換が行われました。
【マレーシア側発表】
・マレーシアにおける地すべり災害の現状と対策についての紹介。
・マレーシアにおける地すべり災害等による被災低減に関する研究の紹介。
・マレーシアにおける地震災害の現状と対策について紹介。
【日本側発表】
・日本における斜面防災の取組、高速道路における斜面災害事例と復旧方法、斜面防災におけるモニタリング技術、解析手法、対策工法
等の紹介。
・日本の地震災害による被害・復旧状況、道路・橋梁等の耐震設計の考え方、高速道路における橋梁耐震対策事例、液状化判定技術等に
ついて紹介。
ファディラ公共事業大臣からは、「日本は土砂災害や地震に対する高い技術力を持っており、本セミナーをきっかけに日本の経験・知識を学び、マレーシアの防災政策の改善につなげたい。今後は、日本に専門家派遣を要請し防災に関する人材育成を行いたい。」などの発言があり、日本の協力に対する強い期待が寄せられた。