「新道路技術会議」による審査の結果、採択された研究(研究テーマ名と応募時の提案概要等)は以下のとおり。
【政策領域2:道路ネットワークの形成と有効活用】
研究テーマ名と提案概要 | 研究代表者名 | |
研究テーマ名 | 災害・日常時の道路の信頼性とその総合・長期的評価の研究開発:幹線道路ネットワークデザインと維持管理計画※ | 中山 晶一朗 (金沢大学) |
提案概要 | 災害・日常時の両方で信頼性の高い道路ネットワークの整備を目指して、連結・時間信頼性を考慮した総合的な便益評価法を実用化し、それを用いた道路ネットワークデザイン手法を提案する。そのために、自動運転車の高精度な走行環境計測データを使った災害等に対する道路施設の脆弱性評価や通常時旅行時間変動の推定という要素技術を開発する。また、長期にわたり信頼性を確保するためにその維持管理計画策定法も提案する。 |
研究テーマ名と提案概要 | 研究代表者名 | |
研究テーマ名 | 多様な観測データの活用による道路情報提供の研究開発※ | 佐々木 邦明 (山梨大学) |
提案概要 | 本研究課題は、多様な観測データが利用可能になってきたことを活用し、観測データを援用した道路や空間の状態変化を高精度に予測できる交通シミュレーションの開発を目的としている。状態変化とは、短期の経路別の需要変化や、ゾーンの時間帯別滞在人数、事故等のイベント検出等を指し、これらの予測結果を活用して情報提供およびマネジメントを支援する。 |
【政策領域4:コスト構造改革】
研究テーマ名と提案概要 | 研究代表者名 | |
研究テーマ名 | 沢埋め道路盛土の経済的な耐震診断と耐震補強の開発 | 澁谷 啓 (神戸大学) |
提案概要 | 耐震性が低い沢埋めの道路盛土を対象に、経済的な耐震診断法と耐震補強工を開発する。事前情報に基づいた物理探査と簡易なサウンディングの組合せ調査と、土のう構造体による法先補強が特長である。E-ディフェンスを利用した‘実物実験’により有効性を検証する。 |
【政策領域8:道路資産の保全】
研究テーマ名と提案概要 | 研究代表者名 | |
研究テーマ名 | 薄板モルタルとデータ同化手法を利用したコンクリート橋の3次元塩分浸透予測手法の開発※ | 佐伯 竜彦 (新潟大学) |
提案概要 | 道路管理者が塩害橋梁の維持管理を行う際の意思決定を支援するツールの一つとして、飛来塩分環境下にあるコンクリート橋の全表面における塩分浸透境界条件を定量的に把握し、コンクリートへの塩分浸透を3次元的に把握する実用的なシステムを開発する。 |