一般国道140号 西関東連絡道路 皆野秩父バイパスの事業評価 新規事業採択時評価


(1)混雑の緩和

事業前


 一般国道140号では慢性的に渋滞が発生しています。


 国道140号と国道299号の交差点での渋滞状況写真

平均旅行速度 20.0km/時

 

バイパスが整備されなかった場合の
上野町交差点(国道140号と国道299号の交差点)への交通量
4方向からの合計流入交通量          4,460台/h



西関東連絡道路 皆野秩父バイパスを整備することによって

事業後


 

平均旅行速度 36.0km/時

 

 バイパスが整備された場合の
上野町交差点(国道140号と国道299号の交差点)への交通量
4方向からの合計流入交通量        4,100台/h


 主要な渋滞ポイント上野町交差点への総流入交通量は一時間あたり約360台減少し渋滞が緩和されます。
このように国道140号などの交通混雑を緩和します。



(2)秩父地域へのアクセスの強化

事業前


 関越自動車道花園インターチェンジから秩父地域へのアクセス道路は、平成13年3月に供用しされた皆野寄居バイパスの終点からは2車線の一般国道140号を利用することになり、アクセスにかなりの時間を要していました。

 

 
 

関越自動車道花園インターチェンジから秩父市蒔田までの所要時間 47分




西関東連絡道路 皆野秩父バイパスを整備することによって

事業後


 

関越自動車道花園インターチェンジから秩父市蒔田までの所要時間 31分


秩父地域へのアクセス道路が改善され、関越道花園インターチェンジから秩父地域(秩父市蒔田)への所要時間が16分短縮されるなど、秩父地域へのアクセスが強化されます。
このように西関東連絡道路の一部を構成し、関越自動車道から観光資源が豊かな秩父地域や主要な物流拠点である秩父みどりヶ丘工業団地へのアクセス性を向上させることによって、地域の活性化に大きく寄与します。





(3)費用と効果の確認

費用便益比 3.3


  

道路整備の効果は多種多様ですが、このうち金額に換算できる効果に限定して、もたらされる便益を算出すると456億円となります。
これに対して、建設や維持管理にかかる費用は139億円です。
したがって、本事業にかかる費用と生じる便益より算出される費用便益比は3.3となります。


総費用総便益計画交通量基準年
139億円 456億円
事業費維持管理費走行時間短縮便益走行費用減少便益交通事故減少便益
107億円 32億円 271億円 130億円 55億円 11,200台/日 平成14年
  ※費用、便益は、供用開始後40年後までに発生するものものを現在の価値に換算した上で、合計して算出しています。


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