ナショナルサイクルルートとは

自転車は、それに乗ることそのものを楽しんだり、
また、サイクリングツアーで地域をめぐり、沿線の魅力を楽しむことができ、
全国各地で官民が連携し、自転車の活用による観光地域づくりが進められています。
ナショナルサイクルルート制度は、優れた観光資源を走行環境や
休憩・宿泊機能、情報発信など様々な取組を連携させた
サイクルツーリズムの推進により、日本における新たな観光価値を創造し、
地域の創生を図るため、ソフト・ハード両面から一定の水準を満たすルートを
国が指定することで、日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルートとして
国内外にPRを行い、サイクルツーリズムを強力に推進していくものです。

ナショナルサイクルルート
位置図

ナショナルサイクルルート
位置図

ナショナルサイクルルートの指定要件

ナショナルサイクルルートの指定要件は、ルート設定、走行環境、受入環境、情報発信、取組体制の観点から以下の通り設定しています。

  • 観 点

    指定要件

  • ルート設定

    サイクルツーリズムの推進に資する魅力的で安全なルートであること

  • 走行環境
    • 誰もが安全・快適に走行できる環境を備えていること
    • 誰もが迷わず安心して走行できる環境を備えていること
  • 受入環境
    • 多様な交通手段に対応したゲートウェイが整備されていること
    • いつでも休憩できる環境を備えていること
    • ルート沿いに自転車を運搬しながら移動可能な環境を備えていること
    • サイクリストが安心して宿泊可能な環境を備えていること
    • 地域の魅力を満喫でき、地域振興にも寄与する環境を備えていること
    • 自転車のトラブルに対応できる環境を備えていること
    • 緊急時のサポートが得られる環境を備えていること
  • 情報発信

    誰もがどこでも容易に情報が得られる環境を備えていること

  • 取組体制

    官民連携によるサイクリング環境の水準維持等に必要な取組体制が確立されていること

  • 〇指定要件の評価項目及び評価基準には、ナショナルサイクルルートとして満たすべき評価基準を必須項目として設定しています。
  • 〇更なるサイクリング環境の向上を目指した取組を促すため、満たしていることが望ましい評価基準を推奨項目として設定しています。
  • 〇必須項目は、指定の際にすべて満たしていることを基本とします。

必須項目の例

  • ・ルートの延長がおおむね100km以上であること(島しょ部を除く)
  • ・矢羽根等により自転車通行空間が整備されていること
  • ・経路などの路面表示、案内看板が設置されていること
  • ・鉄道駅などに、レンタサイクルや着替え場所等を備えた「ゲートウェイ」が整備されていること
  • ・サイクルステーションがルート上におおむね20kmごとに整備されていること
  • ・ルート直近にサイクリスト向けの宿泊施設がおおむね60kmごとにあること
  • ・ホームページなどで日英2か国語以上により情報発信をしていること

奨励項目の例

  • ・急勾配が連続する区間を避けたルートであること
  • ・サイクルトレイン、サイクルバスなどが利用できること
  • ・ツアーガイドなどが実施されていること(日英2か国語以上)
  • 〇更なるサイクリング環境向上のため、追加的に対応すべき取組を、指定の条件とすることができるものとします。
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