平成29年7月3日
日ASEAN交通連携(*1)に基づく物流人材育成事業として、国土交通省は、ベトナムのホーチミン交通大学において、
公益財団法人SGH財団の協力を得ながら、「第3回 物流集中講義」を実施しました。日本の物流専門家による
実践的な内容の講義は受講した学生から高く評価されました。また、開講に先立ち、国土交通省とベトナム運輸省の
立会いのもと、SGH財団とホーチミン交通大学の間で、本講義を継続して実施するための協力覚書を締結しました。
次回は2018年6月の開講を予定しています。
(*1) 2003年に創設された、交通分野における我が国とASEANの協力枠組 |
本講義は、公益財団法人SGH財団の協力のもと、SGホールディングスグループの佐川グローバルロジスティクス(株)の
教育担当社員を講師に迎え、ベトナムの物流分野において今後の活躍が期待されているホーチミン交通大学の
輸送経済学部の3年生に向けて実施しました。
大学の通常の講義がサプライチェーンマネジメント等の理論中心となっている中、本講義では倉庫マネジメントや
5S
(整理、整頓、清潔、清掃、しつけ)など、物流現場の改善に関する実践的な内容となっており、受講した学生から高い評価が
得られました。また、今回からベトナムでも需要が高まっているコールドチェーン物流に関する講義を新たに
設けるとともに、スタディーツアーでは佐川ベトナム社の冷凍倉庫の現場見学を実施し、受講した学生からは
非常に強い関心が示されました。
国際物流課では、日本の質の高い物流サービスをアセアン域内に展開していくためにも現地の物流人材の確保・育成が
不可欠との認識の下、今後も官民連携による物流人材育成事業を引き続き実施していくこととしています。
<結果概要>
[1] 実施時期: 平成29年6月16日(月)から6月30日(金)の10日間
[2] 実施場所: ホーチミン交通大学
[3] 実施対象: ホーチミン交通大学にて物流を専攻する3年生127名
[4] 実施内容: 【講義】
1.物流概論 (ロジスティクス、3PL 等)
2.物流オペレーション(品質・原価・工程管理・コールドチェーン等に関する物流実務)
【演習】
講義内容に基づくケーススタディ
【スタディーツアー】
佐川ベトナム・ディストリビューション・センターの現場視察
[5] 講師: 佐川グローバルロジスティクス(株)
<講義の様子>
<協力覚書の署名式の様子>