令和6年8月23日
西日本旅客鉄道において、令和6年9月より、100%次世代バイオディーゼル燃料による走行試験 を 実施 いたします 。 |
2050 年カーボンニュートラル宣言(2020年10月26日、内閣総理大臣所信表明演説)や地球温暖化対策計画(2021 年10月
22日、閣議決定)における2030 年度の温室効果ガス46%削減(対2013 年度比)の目標を踏まえ、鉄道分野においても、再生
可能エネルギーの導入など、カーボンニュートラルに向けた取組が進められています。
国土交通省では、令和4年度より、「鉄道技術開発・普及促進制度」を活用して、(公財)鉄道総合技術研究所及びJR7社
を構成員とする共同技術開発体への委託により、非電化区間での100%次世代バイオディーゼル燃料の導入を可能とするため
の技術開発を行っています。
これまでの開発実績(令和4年度:エンジン性能試験、令和5年度:試運転での走行試験)を踏まえ、令和6年度は下記のと
おり、営業列車での走行試験を行います。
次世代バイオディーゼル燃料は、原料となる植物や藻類が成長過程で吸収した二酸化炭素と燃焼時に排出される二酸化炭素が
イコールとなり、二酸化炭素の排出量を「実質ゼロ」とみなすことができる燃料です。また、軽油の代替として使用可能であり、
既存の車両や地上設備をそのまま使用することができます。本技術開発により、軽油と同等の性能が確認できれば、鉄道車両で
の使用が可能となり、鉄道分野における2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けた取組を加速化するものと
期待しております。
記
1.実施主体:西日本旅客鉄道株式会社
2.走行路線:岩徳線(岩国~櫛ケ浜駅間)、山陽本線(櫛ケ浜~徳山駅間)
※一部の営業列車を使用
3.実施期間:令和6年9月3日(火)~令和7年1月31日(金)予定
4.使用燃料:次世代バイオディーゼル燃料「Neste MY Renewable Diesel」
※本日、西日本旅客鉄道(株)及び伊藤忠エネクス(株)が本件について、プレスリリース(別紙)を行いました。