令和4年8月24日

令和4年9月16日、一部に誤りがありましたので訂正しています。
 

２０１３年度の道路法改正等を受け、２０１４年度より道路管理者は全ての橋梁、トンネル、道路附属物等について、５年に１度の点検が義務付けられています。２０１８年度に１巡目点検が完了し、２０１９年度から２巡目点検が実施されています。 また、道路の舗装については、今後の効率的な修繕に向け、舗装の現状を把握することを目的に、国土交通省では２０１６年度に舗装点検要領を策定し、２０２１年度に１巡目点検が完了しました。 今般、２０２１年度までの点検や診断結果、措置状況等を「道路メンテナンス年報」としてとりまとめましたのでお知らせいたします。

１. 舗装の１巡目点検結果及び修繕実施状況　新規 （ ｐ１～５ ）
　  ➢  国土交通省と47 都道府県と20 政令市が管理する重要物流道路などの重交通を担う道路につ
          いて、2017 年度～2021 年度における点検結果及び修繕実施状況を集計しました。
　  ➢  2021 年にて舗装の１巡目点検が終了し、国土交通省では100％（約59,000km）、都道府県・政令
          市では66％（約89,000km）の点検を実施済みです。
　  ➢  点検の結果、判定区分III（修繕段階）の舗装の延長は、国土交通省：約7,000km、都道府県・政
          令市：約11,000km で、このうち修繕等措置に着手した割合は、国土交通省：17％（約1,300km）、
          都道府県・政令市：19％（約2,000km）と舗装の修繕が低水準となっております。

２. 橋梁・トンネル・道路附属物等の点検・修繕実施状況（ ｐ６～18 ）
　  ➢  ２巡目（2019 年度～2021 年度：３ヵ年）の点検実施状況は、橋梁：６１％、トンネル：５３％、道路附
          属物等：６０％と、１巡目点検よりも着実に進捗しています。
　  ➢  １巡目点検で早期又は緊急に措置を講ずべき状態（判定区分III・IV）の橋梁における地方公共団
          体の修繕等措置の着手率は６５％、完了率は４６％と低水準となっています。（202１年度末時点）
          ＜参考＞国土交通省：着手率９１％、完了率５３％ 高速道路会社：着手率８１％、完了率６０％
　  ➢  判定区分III・IVである橋梁は次回点検まで（５年以内）に措置を講ずべきとしていますが、地方
          公共団体において５年以上経過していても措置に着手できていない橋梁は約３割あります。

３. 全国道路施設点検データベースにて老朽化対策の見える化を実施中（ ｐ19 ）
　  ➢  道路施設の老朽化やその対策状況のさらなる見える化を図るため、「全国道路施設点検データ
          ベース～損傷マップ～」にて道路施設の点検結果や措置状況等を地図上で公開中です。
        【公開URL】 https://road-structures-map.mlit.go.jp/
　  ➢  より詳細な点検データ等については、「全国道路施設点検データベース」より有料公開を行って
          おり、研究機関や民間企業等による技術開発の促進による維持管理の効率化・高度化を目指
          しています。
        【公開URL】 https://road-structures-db.mlit.go.jp/
　  ➢  データについては順次更新を行い２０２１年度末時点のデータについても今後公開予定です。
                       道路メンテナンス年報は、以下のWeb ページにてご覧いただけます。
    https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/yobohozen/yobohozen_maint_index.html