平成26年11月10日
この度、国土交通省では、インド国道路交通省とともに、インド国ニューデリーにおいて、「第1回日印道路交流会議」を開催致しました。本会議は、インド国モディ首相の来日に合わせ本年9月1日に締結した「道路および道路交通に関する協力枠組」において会議の設置に合意し、同月24日に太田国交大臣とガドカリ道路交通・海運大臣との会談において10月末のインドでの開催を確認し、実現したものです。
(1)日程:平成26年10月30日(木) 10:00~14:00
(2)会場:インド・道路交通省会議室
(3)主催:国土交通省、インド・道路交通省(共催)
(4)出席者(約25名)
[日本側]国土交通省 大臣官房審議官(道路) 佐南谷 英龍
道路局道路交通管理課長 菊地 春海
総合政策局海外プロジェクト推進課長 七條 牧生
ほか
[インド側]道路交通省局長 アルケシュ・シャルマ
ほか
(5)会議概要
会議では、道路整備の財源制度、今後の開発が注目されるインド北東州地域の道路整備、両国共通の課題である道路構造物の老朽化対策等についてそれぞれ発表し、意見交換を行いました。
【インド側発表】
道路財源制度や道路整備への民間資本の活用状況が紹介されました。特に、民間資本の活用については、2012年からの五箇年計画では道路投資額全体に占める民間資本が47%に達するなど、世界でも極めて高い水準となっています。また、国道開発事業(National Highway Development Project)や北東州道路特別推進計画(Special Accelerated Road Development Program in North East)などの道路整備計画と進捗状況が示され、今後の整備における日本の協力と技術の活用に期待する旨の発言がありました。
【日本側発表】
・料金プール制などの高速道路整備における有料道路制度
・インド・北東州の整備に有益な法面保護などの山岳地における道路建設技術
・道路インフラの老朽化対策に関する政策、高速道路を例にした体系的な維持管理の仕組み、インドの損傷橋梁を対象にした補修方法の提案
会議の結果、財源制度を含め、道路整備の政策的な課題について、情報交換を継続していくこと、また、インドの北東州を中心とした山岳地の道路整備や道路構造物の維持管理・補修に日本の技術が活用できる可能性があり、引き続き協力を推進していくことを確認しました。
会議で得られた知見は、双方の道路行政における課題解決に向け参考にするとともに、インドにおける日本の道路技術の展開など、日印両国の道路に関する技術交流を強化して参ります。
次回の日印道路交流会議は、2015年に日本で開催することで合意しました。
第1回日印道路交流会議の開催について(報告)(PDF形式)
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