平成25年11月29日
この度、国土交通省では、中華人民共和国交通運輸部と第28回日中道路交流会議を開催致しました。本会議は1984年に両国にて開催を合意して以降ほぼ毎年開催してきたものであり、日中間の道路に関する技術交流を目的としているものです。
第28回会議では、双方の関心事である高速道路の整備運営や大型地震への対策について意見交換を行いました。
中国では、1984年に有料道路制度を採用して以降、飛躍的に高速道路整備が進み、ここ数年は毎年約1万kmもの高速道路が整備されています。一方で、維持管理費用等の不足に直面しており、対応策を検討中とのことです。また、四川地震等、内陸部を中心に大型地震が頻発していることから、災害直後にも機能する「命の道」の指定を検討しているとのことでした。
これに対し、日本からは高速道路におけるサービスの最新事例、有料道路の諸制度を紹介するとともに、大型地震への対策として東日本大震災の経験とその後の取組みを紹介しました。
この結果、日中ともに高速道路の維持管理・大規模修繕の予算確保が課題であること、大型地震に対してさまざまな対策を講じていることを両国間で認識し、今後の道路行政の更なる向上に向けて互いに貢献できることを確認しました。
会議で得られた知見を国内の道路行政に活用するとともに、今後とも日中両国の道路に関する技術交流を強化して参ります。
(1)日程:平成25年11月19日(火) 9:00~17:20
(2)会場:中華人民共和国交通運輸部(北京)
(3)主催:国土交通省、中華人民共和国交通運輸部
(4)出席者(約25名)
[日本側]国土交通省 大臣官房審議官(道路局) 田村 計
道路局環境安全課交通安全政策分析官 鹿野 正人 ほか
[中国側]中華人民共和国交通運輸部 公路局副局長 王 太
公路局副局長 張 凌雲 ほか
第28回日中道路交流会議の開催について(報告)(PDF形式)
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