平成22年5月31日
○水生生物を指標として河川の水質を総合的に評価するため、また環境問題への関心を高めるため、環境省と国土交通省では、一般市民等の参加を得て全国水生生物調査を実施しています。
○平成21年度の全国水生生物調査は約7万1千人の参加を得て行われ、夏休み期間を中心として、多くの学校(小中学校等:約48,000人)や、市民団体等(市民団体・子供会・観察会等:約19,000人)から参加が得られました。
○全国の調査地点3,059地点のうち、全体の56%の地点でサワガニやカワゲラ等の指標生物の生息が確認され、「きれいな水」と判定されました。
○本年度も調査への参加を募集しますので、ぜひご参加下さい。
河川に生息するサワガニ、カワゲラ等の水生生物の生息状況は、水質汚濁の影響を反映することから、それらの水生生物を指標として水質を判定することができます。このような調査は、一般の人にもわかりやすく、高価な機材等を要しないことから誰でも簡単に参加できるという利点があります。また、調査を通じて身近な自然に接することにより、環境問題への関心を高める良い機会となるため、環境省と国土交通省では、昭和59年度から全国水生生物調査を実施しています。
〇参加者数
平成21年度の参加者は70,623人(前年度75,938人)でした。
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参加者数 |
参加団体数 |
調査地点数 |
合計 |
70,623人 |
1,856団体 |
3,059地点 |
一級河川※1 |
15,183人 |
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567地点 |
その他の河川※2 |
55,440人 |
1,407団体 |
2,492地点 |
※1:一級河川大臣管理区間 ※2:一級河川都道府県管理区間及び二級河川等(※1以外の河川)
〇水質判定結果
平成21年度は、全調査地点の56%の地点で「きれいな水」と判定されました。
前年度(58%)と同様の状況です。
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合計 |
一級河川 |
その他の河川 |
I |
きれいな水 |
56% |
57% |
56% |
II |
少しきたない水 |
28% |
37% |
26% |
III |
きたない水 |
11% |
4% |
12% |
IV |
大変きたない水 |
3% |
1% |
3% |
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判定不能 |
2% |
1% |
3% |
※四捨五入による端数処理のため内数の合計が100%にならないことがあります。
(参考)水質階級と指標生物
きれいな水(1)) |
少しきたない水(2)) |
きたない水(3)) |
大変きたない水(4)) |
カワゲラ ヒラタカゲロウ ナガレトビケラ ヤマトビケラ ヘビトンボ ブユ アミカ サワガニ ウズムシ |
コガタシマトビケラ オオシマトビケラ ヒラタドロムシ ゲンジボタル コオニヤンマ スジエビ ヤマトシジミ イシマキガイ カワニナ |
ミズカマキリ タイコウチ ミズムシ イソコツブムシ ニホンドロソコエビ タニシ ヒル |
セスジユスリカ チョウバエ アメリカザリガニ サカマキガイ エラミミズ |
平成22年度も市民の方々の参加を得て全国水生生物調査を実施します。調査への参加を希望される方は以下のお問い合わせ先までご連絡下さい。
・各都道府県の環境部局(http://www.env.go.jp/kids/water.html)
・各地方整備局等の窓口(一級河川直轄管理区間)
(http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kankyo/kankyou/suisitu/toiawase.html)