平成21年5月29日
○水生生物を指標として河川の水質を総合的に評価するため、また環境問題への関心を高めるため、環境省と国土交通省では、一般市民等の参加を得て全国水生生物調査を実施しています。
○平成20年度の全国水生生物調査は約7万6千人の参加を得て行われ、以下のような結果がまとまりました。
(1) 全国3,302地点で、河川の水生生物を調査することにより水質の判定が行われ、「きれいな水」と判定された地点が全体の58%を占めました。
(2) 夏休み期間を中心として、学校や市民団体の多数の参加が得られました。(全国の参加者のうち、小中学校等の学校が68%、子供会・市民団体等が26%)
(3)参加者アンケートによると、ほぼ全員が、調査への参加を通じて水環境への意識・関心が深まったと回答したことが分かりました。
○本年度も調査への参加を募集しますので、ぜひご参加下さい。
河川に生息するサワガニ、カワゲラ等の水生生物の生息状況は、水質汚濁の影響を反映することから、それらの水生生物を指標として水質を判定することができます。このような調査は、一般の人にもわかりやすく、高価な機材等を要しないことから誰でも簡単に参加できるという利点があります。また、調査を通じて身近な自然に接することにより、環境問題への関心を高める良い機会となるため、環境省と国土交通省では、昭和59年度から全国水生生物調査を実施しています。
(1)調査方法
(大変きたない水)の4階級で水質の状況を判定しています。
(2)調査結果
〇参加者数
平成20年度の参加者は75,938人(前年度80,216人)でした。
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参加者数 |
参加団体数 |
調査地点数 |
合計 |
75,938人 |
2,079団体 |
3,302地点 |
一級河川※1 |
17,212人 |
598地点 | |
その他の河川※2 |
58,726人 |
1,539団体 |
2,704地点 |
※1:一級河川大臣管理区間 ※2:一級河川都道府県管理区間及び二級河川等(※1以外の河川)
〇水質判定結果
平成20年度は、全調査地点の58%の地点で「きれいな水」と判定されました。
前年度(58%)と同様の状況です。
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合計 |
一級河川 |
その他の河川 |
I |
きれいな水 |
58% |
57% |
58% |
II |
少しきたない水 |
27% |
36% |
25% |
III |
きたない水 |
11% |
6% |
12% |
IV |
大変きたない水 |
3% |
1% |
3% |
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判定不能 |
1% |
0% |
2% |
※四捨五入による端数処理のため内数の合計が100%にならないことがあります。
(参考)水質階級と指標生物
きれいな水(1)) |
少しきたない水(2)) |
きたない水(3)) |
大変きたない水(4)) |
カワゲラ ヒラタカゲロウ ナガレトビケラ ヤマトビケラ ヘビトンボ ブユ アミカ サワガニ ウズムシ |
コガタシマトビケラ オオシマトビケラ ヒラタドロムシ ゲンジボタル コオニヤンマ スジエビ ヤマトシジミ イシマキガイ カワニナ |
ミズカマキリ タイコウチ ミズムシ イソコツブムシ ニホンドロソコエビ タニシ ヒル |
セスジユスリカ チョウバエ アメリカザリガニ サカマキガイ エラミミズ |