報道・広報

土砂災害危険箇所点検緊急支援チームの活動結果(報告)
「平成20 年岩手・宮城内陸地震による被災地域の土砂災害危険箇所等の緊急点検結果について」

平成20年6月20日

平成20 年岩手・宮城内陸地震に伴い、土砂災害の危険性が高い地域を対象として、「土砂災害危険箇所点検緊急支援チーム」が実施していた「土砂災害危険箇所等の緊急点検」が19日に終了したので、その調査結果を報告します。

1.点検の目的
平成20 年岩手・宮城内陸地震に伴い、今後の降雨等により土砂災害発生の危険性が懸念されることから、2次災害防止等に役立てることを目的として実施しました。

2.点検期間
6 月15 日(日)~19 日(木) の5日間

3.実施体制
岩手県関係職員(ボランティア団体等を含む)40人と宮城県関係職員5名、宮城県・岩手県知事からの国土交通省大臣への要請に基づき、国土交通省職員(TEC-FORCE)113人(本省砂防部、北海道開発局、東北・関東・北陸・中部地方整備局、国土技術政策総合研究所)、7県の職員54人(青森、秋田、山形、福島、栃木、群馬、新潟県)から構成された「土砂災害危険箇所点検緊急支援チーム」により実施しました。(現地本部は国土交通省岩手河川国道事務所一関出張所に設置。)【総数:約212名】

4.実施範囲
岩手・宮城内陸地震の震度5強以上を観測した地域のうち、宮城県・秋田県が独自に調査を実施する市町村を除く11市町村において、土石流、がけ崩れや地すべり等土砂災害の恐れがある箇所のうち、現地に立ち入りが可能な2771箇所*を点検しました。
* 今回の調査で新たに確認された危険箇所32箇所を含む。また、現地に立ち入りが困難であった危険箇所31箇所を除く(当該箇所の住民は避難済み)。

(調査対象市町村)
岩手県 奥州市、北上市、金ヶ崎町、一関市、平泉町
宮城県 栗原市、大崎市、加美町、涌谷町、美里町、登米市

【参考】
秋田県による独自調査を実施した市町村:湯沢市、東成瀬村
宮城県による独自調査を実施する市町村:名取市、仙台市(東部)、利府町

5.点検結果
点検した2771箇所のうち、表のように、応急対応する必要があるとされるAランクの箇所は20箇所でした。
なお、点検結果はその後の精査によって変更することがあります。
点検結果は随時、岩手県、宮城県及び両県を通じて各市町村に提供することとともに、応急対策や警戒避難体制を構築するように助言しています。
また、今回の点検結果をとりまとめ、20日午後に西本晴男現地本部長(国土技術総合政策研究所危機管理センター長)から、宮城県、岩手県、栗原市役所等に報告します。

6.点検結果の対応状況
宮城県及び岩手県は、今回の結果に基づき、市町村と連携して住民に土砂災害に対する警戒を呼びかけるとともに、崩壊土砂の除去や雨水浸透防止のためのシート設置等の応急対策を実施しております。

お問い合わせ先

国土交通省砂防部砂防計画課課長補佐 佐藤 保之
TEL:(03)5253-8111 (内線36142)

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