報道・広報

『日ASEAN港湾保安専門家会合』の結果報告について

平成27年10月8日

国土交通省は、9月29日(火)から9月30日(水)まで、マレーシア・プトラジャヤにおいて「日ASEAN港湾保安専門家会合」を開催いたしました。本会合は、第10回日ASEAN交通大臣会合において承認された「日ASEAN港湾保安向上行動計画」に基づき、ASEANにおける港湾保安対策の向上を目的として国土交通省が実施しているものです。結果は下記のとおりです。

1.日時・場所

平成27年9月29日(火) 港湾保安模擬監査
           (クラン港ウエストポート)
      9月30日(水) 日ASEAN港湾保安専門家会合
           (The Ministry of Transport(プトラジャヤ))

2.参加者

 ブルネイ、カンボジア、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム及び日本の港湾保安の専門家並びに海事保安関連コンサルタント等計24名が参加。日本からは国土交通省港湾局海岸・防災課首席港湾保安管理官が座長として参加。

3.主な内容

(1) 港湾保安模擬監査
クラン港ウエストポートにて机上模擬監査を実施しました。
机上模擬監査においては保安措置実施記録の確認などを中心に模擬監査を実施し、参加者間で意見交換を行った結果、ASEAN各国の保安能力の向上に寄与することができました。

(2) 港湾保安専門家会合
[1] 「ASEANモデル監査トレーニングプログラム」に関する討議
2010年に作成された「ASEANモデル監査トレーニングプログラム」が現在でも有効であり、引き続き各国の監査において活用されるべきであることが確認されました。
[2] 「ASEANモデルToTプログラム」に関する討議
・参加者より、自国におけるToT(Training of Trainers: 研修講師育成)の現状について発表がなされ、「ASEANモデルToTプログラム」を作成するにあたり必要な項目、内容の討議を行いました。討議の結果をとりまとめ、「ASEANモデルToTプログラム」を作成します。
[3] 新しい「日ASEAN港湾保安向上行動計画」について
  参加者より、現在の「日ASEAN港湾保安向上行動計画」期間終了後も本会議が継続されるべきであり、新たな「日ASEAN港湾保安向上行動計画」の作成が必要であるとの意見が出されました。引き続き討議を行い、「日ASEAN港湾保安向上行動計画」を作成します。
[4] 次回の日ASEAN港湾保安専門家会合
次回会合は平成28年下半期に日本での開催を希望する意見が多数ありました。

(参考)

● 「日ASEAN港湾保安向上行動計画」では、日ASEANで連携して取り組む港湾保安対策として、「研修講師の確保に向けた取組」及び「監査の強化に向けた取組」を実施することとしています。具体的には、2016年を目標に、前者においては、ASEAN各国において港湾保安対策に関わる人材育成を全国レベルで質・量の両面で確保するための「ASEANモデルToTプログラム」を、後者においては、模擬監査を含めた監査人材育成を行った上で、「ASEANモデル監査トレーニングプログラム」を改訂することとしています。

● 「模擬監査」とは、実地及び机上で実施し、事前に作成したシナリオに基づいた監査(立入検査)を行うことで、監査の手法や観点等についてASEAN各国の参加者が自国の監査方法との比較等を行い、今後の自国の監査の際に参考にするとともに、各国の監査上の課題等を明らかにし、「ASEANモデル監査トレーニングプログラム」に反映させることを目的としています。

お問い合わせ先

国土交通省港湾局海岸・防災課危機管理室 杉村、豊岡
TEL:(03)5253-8111 (内線46285) 直通 (03)5253-8070 FAX:(03)5253-1654

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