報道・広報

第37回アジア太平洋経済協力(APEC)交通ワーキング・グループ

平成25年4月15日

1.概要

APEC参加国・地域内の運輸交通の自由化・効率化を進め、安全で保安性の高い交通の実現を目的として開催。APEC交通ワーキング・グループの専門家会合の一つである港湾・海事専門家会合では、国土交通省港湾局と海事局が連携して議長並びに事務局を務め、我が国主導で港湾・海事に関する様々な国際的課題に取り組んでいる。また、海事保安専門家サブ会合では、各国におけるISPSコードの導入促進に関して取り組んでいる。

2.日程及び場所

平成25年4月8日(月)~12日(金) ベトナム・ホーチミン

  • 港湾・海事専門家会合の様子

3.会合の概要

(1)参加者
[1]港湾・海事専門家会合
14カ国・地域*1から合計35名が参加。日本からは以下が参加
九州地方整備局港湾空港部 村岡部長
港湾局 産業港湾課国際企画室 中﨑室長、中川国際調整官
海事局 外航課海運渉外室 田口室長、髙橋課長補佐
議長は、九州地方整備局の村岡猛港湾空港部長が務めた。
*1 参加国・地域:オーストラリア、カナダ、中国、香港、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、米国、ベトナム

[2]海事保安専門家サブ会合
10カ国・地域*2から15名、オブザーバー2名の合計17名が参加。日本からは港湾局海岸・防災課危機管理室 山本港湾保安管理官が参加。
議長は米国国土安全保障省のショーン・ムーン氏が、また、副議長はオーストラリア運輸建設省のジェニファー・モーリス氏が務めた。
*2 参加国・地域:オーストラリア、中国、香港、日本、韓国、シンガポール、台湾、フィリピン、米国、ベトナム
 
(2)主な議論
≪港湾・海事専門家会合≫
 今次会合においては、港湾海事分野における環境政策の重要性が認識された(グリーンポートイニシアティブ)。日本から北東アジア港湾局長会議の結果報告として、港湾環境政策への取り組みを紹介したことにより、参加国間における共通した取り組みの必要性が認識され、日本、APECポートサービスネットワーク、カナダ、アメリカ等から提案されたプロジェクトを連携の上推進することが合意された。

[1]海上コンテナの可視化の強化
我が国から日本、中国及び韓国で実証を開始するNEAL-NET (North East Asia Logistics Information)について紹介し、APEC域内で、同様のシステムの運用事例を調査し、上記三国間の実証上のセキュリティ等の課題と効果を確認した上で、今後、APEC域内でのシステムの拡大可能性を検討していくことについて合意した。

[2]パナマ運河及びスエズ運河問題
我が国からパナマ運河では運河利用者とパナマ運河庁との間で新たな対話の場が構築され、スエズ運河でもパナマ運河同様の通航料問題が生じていることについて説明した。この結果、韓国、中国、台湾、タイ、カナダ、米国等の多くのメンバーが強い関心を示し、運河利用者と両運河庁との間で事前の対話が重要であるとの認識を共有するとともに、引き続き情報の共有を図っていくこととした。

[3]APEC地域におけるクルーズの振興
我が国からアジア域内におけるクルーズ人口の増大、クルーズ船の大型化、クルーズターミナルの拡張状況等のプレゼンを行い、APEC域内のクルーズターミナルの最新情報について、共同のウェブサイト等を通じ、クルーズ船社等に提供し、クルーズ産業及びAPEC域内の相互観光の振興を図ることについて合意した。

[4]APEC海運政策研修の今後の取り組み
我が国からこれまでの取り組みと今後の研修計画について説明を行い、第3回はタイ、第4回はベトナムがホスト国となることが確認された。
続いて、フィリピンから第2回研修のプレゼンが行われ、来年の第1四半期にセブ島で開催されることとなった。

≪海事保安専門家サブ会合≫
我が国から2012年11月にインドネシアで開催された日ASEAN交通大臣会合で、新しい「日ASEAN港湾保安向上行動計画」が承認されたこと、また、その新しい計画に基づいて2013年1月にベトナムで第10回日ASEAN港湾保安専門家会合及び第1回監査デモンストレーションを開催したことなどの報告を行った。
 

添付資料

本文(PDF形式)PDF形式

APEC交通ワーキンググループの概要(PDF形式)PDF形式

お問い合わせ先

・港湾・海事専門家会合(港湾関係)
  国土交通省港湾局産業港湾課国際企画室国際調整官 中川 
TEL:03-5253-8111 (内線46-464) 直通 03-5253-8679 FAX:03-5253-1651
・港湾・海事専門家会合(海事関係)
  国土交通省海事局外航課海運渉外室課長補佐 髙橋 
TEL:03-5253-8111 (内線43-352) 直通 03-5253-8620 FAX:03-5253-1643
・海事保安専門家サブ会合
  国土交通省港湾局海岸・防災課危機管理室港湾保安管理官 山本 
TEL:03-5253-8111 (内線46-284) 直通 03-5253-8070 FAX:03-5253-1654

Get ADOBE READER

別ウィンドウで開きます

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Acrobat Readerが必要です。
左のアイコンをクリックしてAdobe Acrobat Readerをダウンロードしてください(無償)。
Acrobat Readerをダウンロードしても、PDFファイルが正常に表示されない場合はこちらをご覧ください。

ページの先頭に戻る