令和元年10月8日
9月24日~10月4日に開催された国際民間航空機関(ICAO)第40回総会で、次期3カ年(2020年~2022年)のICAOの活動方針・計画等が審議されたほか、理事国選挙で我が国が第1カテゴリー理事国に再選されました。また、航空安全・航空保安、航空管制に関する世界計画の改訂等が承認されました。
令和元年9月24日(火)から10月4日(金)までの間、ICAOの第40回総会がICAOの本部があるカナダ・モントリオールで開催され、わが国からは浅輪技術総括審議官を首席代表とする代表団が参加しました。
本総会においては、次期3カ年(2020年~2022年)のICAOの活動方針・計画等が決議されたほか、
(1)航空機事故等を減らすため、各国における航空安全プログラムの導入や運航リスク軽減等を内容とする2020-2022版の世界航空安全計画(GASP)が承認されました。
(2)航空交通の高度化を進め、将来の航空交通量の増大に適切に対応するため、世界航空交通計画(GANP)第6版について、安全性及び航空交通サービスのパフォーマンス指標並びに相互運用性等に係る改訂が承認されました。
(3)航空保安の強化を進めるためのロードマップである世界航空保安計画(GASeP)の更なる推進や、出入国の円滑性を含めた改訂の検討を進めることが承認されました。
(4)国際航空分野のCO2排出削減を進めるため、前回総会で決議された国際航空におけるカーボンオフセット制度※の推進や、長期的な削減目標に係る検討を進めること等が合意されました。
※Carbon Offsetting and Reduction Scheme for International Aviation(CORSIA)
わが国は1956年以降、連続して理事国に選出されていますが、今回の選挙においても第1カテゴリー理事国※に立候補し、引き続き選出されました(得票数は第1カテゴリー11か国中第3位)。
※理事国は36カ国で任期は3年。第1カテゴリー(航空運送において最も重要な国)11カ国、第2カテゴリー(国際民間航空のための施設の設置に最大の貢献をする国)12カ国、第3カテゴリー(その国を指名すれば世界の全ての主要な地理的地域が理事会に代表されることになる国)13カ国から構成される。
ICAO総会の技術委員会において、我が国が副議長に選出され、航空技術に関する審議をリードする役割を担い、日本のプレゼンスを示すことができました。
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