報道・広報

既存の大型外航船からのCO2排出削減、新国際規制の詳細基準案を最終化
~ 国際海事機関(IMO)第8回温室効果ガス作業部会(5/24-28) 開催結果 ~

令和3年5月31日

 国際海運分野の気候変動対策を担うIMOは、5/24-28の第8回温室効果ガス作業部会において、既存の大型外航船からのCO2排出削減のための新国際規制案「既存船燃費規制(EEXI)・燃費実績(CII)格付け」に関する詳細基準の草案を最終化しました。
 これにより、燃費性能の計算方法・検査方法・格付けに関する詳細基準が統一化され、規制実施の準備が整ったことになります。
 新国際規制案は、本年6月のIMO 第76回海洋環境保護委員会(議長:斎藤英明国土交通省大臣官房技術審議官)において採択の上、2023年初めから規制が開始されます。


●IMOは、国際海運の脱炭素化に向けた第1ステップとして、2030年までにCO2排出量を40%以上削減(輸送量あたり、2008年比)すべく、既存の大型外航船を適用対象とした新たなCO2排出規制作りに取り組んでいます。

●昨年11月のIMO 第75回海洋環境保護委員会は、日本主導での19か国による共同提案をベースに、「既存船燃費規制(EEXI1)・燃費実績(CII2)格付け」の導入に合意し海洋汚染防止条約改正案を承認しました。本規制案は、本年6月のIMO 第76回海洋環境保護委員会において採択の上、2023年初めから規制が開始されます。
※1 EEXI :Energy Efficiency Existing Ship Index
※2 CII :Carbon Intensity Indicator

●今般、IMO 第8回温室効果ガス作業部会は、本規制の実施に必要な、燃費性能の計算方法・検査方法・格付けに関する詳細基準の草案を最終化し、世界共通のガイドライン案として取りまとめました。
(参考資料 https://www.mlit.go.jp/common/001406844.pdf

●今後、2023年からの規制適用に向け、世界の既存大型外航船は、今般取りまとめたガイドライン案に従って対応準備を進める必要があります。

添付資料

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お問い合わせ先

国土交通省海事局 海洋・環境政策課 中川、岩城、井島
TEL:03-5253-8111 (内線43-921、43-923) 直通 03-5253-8118

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