IMOにおいて海洋環境保全のための重要課題について審議
～ IMO（国際海事機関）汚染防止・対応小委員会第8回会合（3/22-26）の開催結果 ～
令和3年3月29日
IMOは、2021年3月22日～26日に汚染防止・対応小委員会第8回会合を開催しました。本会合では、船体に付着する生物、船上で発生する汚水、船舶から発生するブラックカーボン等による海洋環境の保全を図るためのルール作りを審議しました。今次審議を踏まえ、今後有志国で具体的な検討を進め、その結果を2022年開催予定の第9回会合で再度審議することになりました。
１．日時・場所
令和3年3月22日～26日（WEB会議形式）
２．主な審議事項
汚染防止・対応小委員会は、海洋汚染や大気汚染等に関する技術的な事項を検討・審議するために年１回開催される国際会議です。今次会合では、主に次の６つのテーマについて、海洋環境保全を図るためのルール作りを審議しました。
[1]船舶付着生物の越境移動抑止のためのガイドラインの改正
[2]船上汚水処理装置の性能確保のための国際規則及びガイドラインの改正
[3]バラスト水の基準適合監視装置の検証プロトコルの作成
[4]国際海運のブラックカーボン排出による北極域への影響の低減
[5]北極海で重質燃料油を使用する際のリスク軽減のためのガイドラインの作成
[6]船舶からの海洋プラスチックごみへの対処
３．主な審議結果
今次会合では、[1]、[2]及び[3]のテーマについて、通信部会（国際規則やガイドラインの改正等を審議するためのオンラインベースの検討グループ）が設置されました。今後、通信部会でルール案の具体化が進められ、2022年に開催予定の第9回会合に報告されます。第9回会合では[1]から[6]の6つのテーマを再度審議します。
我が国は今次会合で、実施可能なルールを策定すべきことや既存船への経済的影響を考慮すべきことを主張し、審議を主導しました。（詳細は別紙参照）
お問い合わせ先
- 国土交通省総合政策局海洋政策課 大西、長澤
- TEL：（03）5253-8111 （内線24-362、24-363） 直通 03-5253-8266
- 国土交通省海事局海洋・環境政策課 高木、菊田
- TEL：（03）5253-8111 （内線43-922、43-926） 直通 03-5253-8118
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