報道・広報

国際海事機関(IMO)第10回船舶設計・建造小委員会(SDC 10)の開催結果概要

令和6年1月31日

令和6年1月22日から26日にかけて、国際海事機関(IMO)の第10回船舶設計・建造小委員会(SDC 10)が開催されました。今次会合では、主に、船舶の機関等の代替設計・配置の安全目標等、及び船舶から発生する水中騒音低減のための今後の作業計画等が合意されました。
 
今次会合の主な審議結果は以下のとおりです。
 
1. 船舶の機関等の代替設計
船舶の機関等の設計要件は、規則に厳密に適合しない場合であっても規則の目的が達成されていることを
条件に代替設計・配置を認めており、これまで、代替設計・配置のための工学的解析の指針
(MSC.1/Circ.1212/Rev.1)の付録に規則の安全目標等を追加するための検討が行われてきました。
 
今次会合では、会期間通信作業部会※で我が国がとりまとめた案を基本とし、安全目標等がとりまとめら
れました。今後、本年春に開催される第108回海上安全委員会(MSC 108)において承認され、とりまと
められた内容を追加した「代替設計・配置のための工学的解析の指針」が発行される見込みです。
※ 会合が開催されていない間、メールベースで審議を行うグループ。
 
2.水中騒音低減のための今後の作業計画
船舶から発生する水中での騒音がクジラ、イルカ等の海洋生物に悪影響を及ぼす懸念があることから、
IMOでは水中騒音削減のための枠組みの議論が行われており、現在水中騒音を管理するために具体的に実施
すべき事項(水中騒音削減の目標設定、対策実施、評価等)が記載された推奨ガイドライン(昨年更新)が
策定されています。

今次会合では、一部の国等から提案されていた水中騒音削減義務化の検討開始は時期尚早との我が国の指摘
が認められ、今後の作業計画として、3年(必要に応じて5年に延長)かけて新ガイドラインの実施を通じて
得られた経験やベストプラクティスを蓄積した上で、新たな枠組みを含めた今後の対策を検討していくこと
等が合意されました。
 
本作業計画は今年3月に開催される第81回海洋環境保護委員会(MEPC 81)に上程され、承認の審議が行わ
れる予定です。
 
上記事項の詳細やその他の審議事項は別紙をご参照ください。

添付資料

報道発表資料及び別紙(PDF形式)PDF形式

お問い合わせ先

1.関係 国土交通省海事局安全政策課 八田、太巻
TEL:03-5253-8111 (内線内線43-562, 43-564) 直通 03-5253-8631
2.関係 国土交通省海事局海洋・環境政策課 髙橋、羽田
TEL:03-5253-8111 (内線内線43-922, 43-926) 直通 03-5253-8118

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