津波対策について、国土交通省では東日本大震災後、船舶の津波避難対策を検討してきました。その結果を踏まえ、平成２６年３月に策定した「船舶運航事業者における津波避難マニュアル作成の手引き」に続き、昨年６月に公表した「モデル的なマニュアル（簡易マニュアル様式）」、本年７月に公表した「津波対応シート」を活用し、広く日本の内航・外航船舶の海運事業者に対してマニュアル作成を働きかけてきました。
「津波対応シート」は、船舶が津波対応行動をとる上で必要最小限の重要なポイントをまとめたものです。
今般、日本に寄港する外国船舶においても津波対応を円滑に実施できるよう、上記に示す「津波対応シート」の外国版を策定しました。

「津波対応シート」の外国語版として、英語版に加え、英語が苦手な一般船員も理解できるよう中国語版、韓国語版、ロシア語版、スペイン語版も策定しました（記入要領については英語版のみ）。
その内容は、日本語版と同様、各船舶の運航状況に合わせて改良し利用できるものとなっています。
また、「津波対応シート」の外国語版については、国土交通省のＨＰに掲載します。
※URL:http://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_mn6_000003.html
なお、外国船舶への周知は、船舶代理店を通じて行いますが、シートへの記入についても船舶代理店が一部サポートします。

全国各地において、「津波対応シート」への記入方法等に関する説明会を今月以降順次実施する予定であり、船舶代理店に対しても参加を広く呼びかけていきます。
また、「防災の日」、「津波防災の日」等の機会を捉え、より多くの事業者に対して、関連する訓練等の実施を呼びかけ、引き続き必要な協力・支援を実施していきます。

船舶津波避難マニュアル「津波対応シート」の外国語版を策定します(報道発表資料)（PDF形式：115KBKB）

参考資料（PDF形式：482KBKB）