令和4年1月31日

職場でのルールを定め、労使双方がそれを守ることで船員が安心して働くことができ、労使間の無用のトラブルを防ぐことができるため、就業規則の役割は重要です。 　 国土交通省では、「船員の働き方改革」の一環として、船舶所有者による就業規則の作成・見直しに役立つよう、「船員モデル就業規則」を作成しました。

１．背景・経緯
　令和２年９月に交通政策審議会海事分科会船員部会においてとりまとめられた「船員の働き方改革の実現に向けて」において、「適切に就業規則を整備することは、労務トラブルの未然防止にもつながることから、･･･陸上労働者の取組みを参考にしたモデル就業規則を作成の上、浸透させる･･･ことも検討されるべき」との提言がなされました。これを踏まえ、国土交通省では、今般、「船員モデル就業規則」を作成しました。

２．概要
　次の事項の規程例を示しています（詳しくは別紙をご参照ください）。
・就業規則に必ず記載が必要な事項
　（労働時間、休日及び休暇、定員、給料その他の報酬 等）
・各船舶所有者でルールを定める場合には、就業規則に記載が必要な事項
　（雇止・解雇、服務規律、退職金 等）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　等

★就業規則作成が義務となる常時１０人以上の船員を使用する船舶所有者のみならず、常時１０人未満の船員を使用する船舶所有者においても、就業規則等の社内規程の整備に活用して頂きたいと考えています。

★「船員モデル就業規則」及びその解説文書は、国土交通省「船員の働き方改革」特設ウェブページに掲載しています。
　https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk4_000026.html