報道・広報

2010年の日本関係船舶における海賊等事案の状況及び世界における海賊等事案の状況について

平成23年1月26日

1.2010年の1年間に日本関係船舶(日本籍船及び我が国の船舶運航事業者が運航する外国籍船)が海賊等(海賊及び海上武装強盗)から受けた被害の状況について、我が国の外航海運事業者等からの報告を基に、以下のとおりまとめました。
[概要]
(1)発生件数
   日本関係船舶で、2010年に海賊等の被害(単に船舶に乗り込まれたものを含む。)を受けた船舶は15件(前年:5件)ありました。
 
(2)発生場所
   東南アジア周辺海域で9件(前年:2件)、インド洋及びアフリカ周辺海域で6件(前年:3件)の事案が発生しました。
 
(3)被害状況
 航行中の船舶が小型船から銃火器らしきものによって発砲を受け、船体に被弾、追跡を受けるという事案が、ソマリア沖・アデン湾で2件、インド洋において3件発生しました。いずれの事案も回避操船等によって海賊の追跡を振り切っています。また、ケニア沖では、ハイジャック事案が1件発生しました。
 東南アジアにおいては、南シナ海を航行していた船舶が襲撃され、ナイフで武装した賊に乗組員が拘束されることにより、金品等が奪われる事案が2件発生しましたが、それ以外は錨泊中に発生した軽微な事案となっています。
 被害にあった船舶について、船籍別の内訳は、パナマ籍14隻、香港1隻であり、日本籍船はありませんでした。

2.国際海事局(IMB)から、2010年の世界における海賊等に関する年次報告書(速報)が2011年1月18日に発表されました。同報告書の概要については、別添4及び別添5をご覧下さい。

お問い合わせ先

国土交通省海事局外航課 小森・池田
TEL:(03)5253-8111 (内線43-303・43-366) 直通 (03)5253-8620

ページの先頭に戻る