平成21年4月14日
エネルギー輸送など世界貿易上、重要な海上輸送路であるマラッカ・シンガポール海峡(マ・シ海峡)の航行の安全及び環境保全のために創設された協力メカニズム※に基づき、同海峡の航行援助施設の維持・更新にかかる費用を支弁する基金の運営に関する第3回基金委員会が開催され、海峡利用国としてインドが初めて参加するなど、同海峡の航行安全及び環境保全に関する国際的な取り組みが促進されました。同会合の結果は下記のとおりです。
※協力メカニズムは、2008年9月に開催されたIMOシンガポール会議において創設され、協力フォーラム」、「プロジェクト調整委員会」、「航行援助施設基金」の3つの要素で構成。
記
開催日: 平成21年4月13日(月)~14日(火)
場所: マレーシア国、マレカ(マラッカ)市
出席者: 沿岸国(インドネシア、マレーシア、シンガポール)
利用国(中国、ギリシャ、インド、日本、アラブ首長国連邦)
国際機関等(IMO(国際海事機関)、MENAS(中東航行援助サービス)
※ 日本側出席者:国土交通省海事局外航課 西田室長、
日本財団 海野氏、(財)マラッカ海峡協議会 金子氏他
結果の主な概要:
☆ インドが、今回の会議で利用国として初めて参加し、協力メカニズムに基づく6つのプロジェクトのうち、プロジェクト1(沈船除去)に協力するほか、プロジェクト4(潮汐、潮流、風観測システム)に77万米ドルの支援を行うことを表明した。
☆ アラブ首長国連邦が、2008年に引き続き2009年も10万米ドルを拠出することを表明した。
☆ 日本がインドネシアの要請に基づき行ったニパ航行援助施設の現況調査について、インドネシアより、謝意が表明された。
☆ マレーシアより、本年において維持管理作業を行うマレーシア管理の航行援助施設18カ所のうち9カ所を自国の予算で行うことを表明した。
☆ シンガポールからは、自国管理の航行援助施設の維持管理作業について、自国の予算で維持管理作業を行うこととし、作業結果は基金委員会に報告する旨を表明した。
マラッカ・シンガポール海峡の航行安全対策に関する第3回航行援助施設基金委員会の結果について(Word形式:413KBKB)