報道・広報

2008年の日本関係船舶における海賊等事案の状況及び世界における海賊等事案の状況について

平成21年1月21日

1.2008年の1年間に日本関係船舶(日本籍船及び日本の事業者が運航する外国籍船)が海賊等(海賊及び海上武装強盗)から受けた被害の状況について、我が国の外航海運事業者等からの報告を基に、以下のとおりまとめました。
[概要]
(1)発生件数
   日本関係船舶で、2008年に海賊等の被害(単に船舶に乗り込まれたものを含む)を受けた船舶は12件(前年:10件)ありました。
 
(2)発生場所
   東南アジア周辺5件(前年:5件)、インド周辺2件(前年:2件)及びアフリカ周辺5件(前年:3件)で発生しており、アフリカ周辺海域で発生した件数のうち3件はアデン湾において発生しました。
 
(3)被害状況
 アデン湾を航行中の船舶が海賊から銃火器らしきものによって発砲・追跡を受けるという事案が3件発生しておりますが、いずれも回避操船等によって海賊の追跡を振り切っています。その他の被害については、窃盗事案が殆どでした。乗組員には被害は発生していません。
 船籍別の内訳としては、日本籍船2隻(前年:1隻)のほか、パナマ籍7隻、香港籍1隻、アンティグア・バーブーダ籍1隻、ドイツ籍1隻でした。
また、被害船舶の中で日本人が乗船していた船舶は1隻でした。
 
(4)その他
   日本関係船舶ではありませんが、日本の船舶管理会社(乗組員の配乗、整備受託等を行う会社)等が関与する船舶がアデン湾で5隻ハイジャック被害にあっています。
 
2.国際海事局(IMB)から、2008年分の世界における海賊等に関する年次報告書(速報)が2009年1月16日に発表されました。同報告書の概要については、別添4及び別添5をご覧下さい。

お問い合わせ先

国土交通省海事局外航課 
TEL:(03)5253-8111 (内線43303、43366)

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