平成26年3月28日
1.概要
ディーゼル重量車の排出ガスについて、現行の平成21年規制(ポスト新長期規制)より以前に適用されていた平成17年規制(新長期規制)適合車のうち排出ガス後処理装置として「尿素SCRシステム」※を搭載したものについて、環境省の調査により、使用過程で同システムの性能が低下してNOxの排出量が増加する事例が確認されました。
このため、環境省及び国土交通省は、平成24年度より研究機関に委嘱して学識経験者等からなる「排出ガス後処理装置検討会」(座長:塩路昌宏京都大学大学院教授)を設置して原因究明及び対策の検討を進めました。昨年3月に公表した中間報告では、[1]性能低下の主な原因は同システムを構成するSCR触媒に未燃HC(炭化水素)が付着する「HC被毒」であると特定するとともに、[2]同システムを昇温すれば被毒が解消し性能が一定程度回復することから、[3]関係する自動車メーカーに定期的な昇温を行うよう求めています。
検討会は引き続き検討を進め、今般、最終報告をとりまとめましたので、お知らせします。
※尿素SCRシステム:尿素水を利用して排出ガスの成分の一つである窒素酸化物(NOx)の量を低減させる装置
2.最終報告のポイント
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