平成21年7月10日
ナンバープレート(自動車登録番号標)は、外見上から自動車を特定することができる唯一の標識として、自動車の所有権の公証及び行政目的(環境保全、徴税、交通取り締まり、自動車による犯罪の抑止など)に重要な役割を担っていることから、道路運送車両法においては、「ナンバープレートを見やすいように表示」することを求めています。
近年、ナンバープレートに装着する樹脂製のカバーが市販され、これを装着した自動車が多く見られるようになりましたが、国民から「ひき逃げなどがあっても、ナンバーの表示が読みにくい」「車を使った犯罪を助長するのではないか。」との意見が国土交通省に多く寄せられていることから、平成19年7月にインターネットを利用したアンケート調査を実施したところ、回答者1,069名のうち93%の方がナンバープレートカバーについて何らかの規制が必要であると考えていることが判明しました。
また、大型貨物自動車の後部ナンバープレートについても、バンパーの陰に隠れ、非常に確認しにくいとの意見、苦情が寄せられているところです。
このため、国土交通省では、平成20年2月に有識者による「ナンバープレート表示の視認性の確保等に関する検討会」を設置し、視認性等の試験を実施するとともに、ナンバープレートカバーの法的規制のあり方及び大型貨物自動車の後部ナンバープレートの取付位置の基準について検討を重ねてまいりましたが、検討会としての意見が別紙1及び別紙2のとおり集約されました。
つきましては、広く国民の皆様からのご意見を募集するため、本日から1ヶ月間に渡って、インターネットによるパブリックコメントを実施することと致しましたので、お知らせします。
本応募につきましては、国土交通省ホームページ上の申請・手続欄「パブリックコメント(意見公募)」からアクセス願います。
<添付資料>
・別紙1(ナンバープレートカバー装着禁止の導入に関するパブリックコメントの募集)
・資料1(「国土交通行政インターネットモニター」アンケート調査)
・資料2(ナンバープレート表示の視認性確保等に関する検討会メンバー等)
・資料3(ナンバープレートカバー耐候性試験結果概要)
・資料4(ナンバープレート付きナンバープレートの視認性調査結果(概要))
・別紙2(大型貨物自動車の後部ナンバープレート取り付け位置の基準策定に関するパブリックコメントの募集)
・資料5-[1](大型トラックの後部ナンバープレートの視認性について)
・資料5-[2](大型トラック10トン積みクラスメーカー出荷時)
・資料5-[3](保安基準上定められた突入防止装置とナンバープレートステー取付位置との関係)
・資料6(大型貨物自動車の公文ナンバープレート取付位置の基準策定のための視認性試験結果概要)
・資料7(後部ナンバープレートの取付基準の検証)
・資料8(基準2.について、「番号標を後面車わく間の位置に取り付ける場合。」を要件から除外する理由)
< 参 考 >
◎「ナンバープレート表示の視認性確保等に関する検討会」メンバー
○委 員
杉山 雅洋 早稲田大学商学部教授
森 美樹 弁護士
佐藤 美恵 宇都宮大学大学院工学研究科知能情報研究部門情報システム科学専攻准教授
岩貞るみこ モータージャーナリスト
塚田 由紀 (独)交通安全環境研究所交通システム研究領域主任研究員
鳥塚 俊洋 (株)JAFMATE社編集長
吉村 幸晴 (財)全日本交通安全協会常務理事
平川 敏幸 (社)全国自動車標板協議会専務理事
○専門委員
滝澤 政明 自動車用品小売業協会常務理事
林田 盛人 (社)日本自動車工業会技術管理部会大型車分科会分科会長
伊藤 洋一 (社)日本自動車車体工業会バン部会技術委員会副委員長
○オブザーバー
西本 俊幸 軽自動車検査協会業務部長
(岩田 剛和 同 上 )
三上 哲史 自動車検査独立行政法人企画部長