平成24年2月21日
1.短期入院協力病院について
自動車事故によって、在宅で療養生活を送る重度後遺障害者は、定期的に医療機関において適切な診療や検査を受けるとともに、介護する家族にとっては、在宅介護の技術やケアの方法等について、専門家から助言・指導を受けることが必要です。しかし、在宅の重度後遺障害者や介護する家族は、日々の療養生活や介護に追われ、自ら適切な診療や検査等を受けられる医療機関を探すことが困難な状況にあります。
このため、国土交通省においては、自動車事故による在宅の重度後遺障害者の短期入院(1回の入院が原則2日以上14日以内、年間30日まで)を積極的に受け入れる病院を「短期入院協力病院」として指定するとともに、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA(ナスバ))と相互に連携を図ることにより、短期入院の環境整備を率先して進めております。(対象者の詳細は別紙1参照)
短期入院協力病院は、[1]医学的管理の下に、医師による診察、検査及び経過観察を受けられること、[2]介護する家族の方々が、専門家から在宅介護技術(病状観察法、入浴法、食事法など)及びケアの方法等の助言・指導を受けられることの環境が整っていますので、安心してご利用いただける一般病院です。
2.短期入院協力病院の新たな指定及び指定の解除
これまで、国土交通省においては、短期入院協力病院を全国92カ所指定しておりますが、本日(2月21日)付けで、新たに8カ所を指定するとともに、既存の1カ所を指定解除(別紙2参照)しました。これにより、全国で99カ所となりました。
指定したすべての短期入院協力病院に関する情報は、自動車事故対策機構から広報誌を郵送するなどして、在宅介護の方々に直接お知らせしております。
なお、各協力病院においては、短期入院についての電話窓口を設けており、協力病院自体の概要、短期入院した際に受けられる診療や検査の内容、具体的な申し込み方法等について、お気軽にご相談ができる体制が整えられております。
国土交通省においては、在宅の重度後遺障害者及び介護する家族を支援するため、引き続き、在宅の重度後遺障害者の所在地を参考に、短期入院の受け入れに理解のある安心して短期入院することができる一般病院の調査を実施し、協力病院として指定していくよう取り組んでいきます。
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