報道・広報

日鉄エンジニアリング(株)が出荷した機械式継手及びターンバックルにおける国土交通大臣認定の仕様への不適合

令和元年9月4日

○日鉄エンジニアリング(株)より国土交通省に対し、以下の報告がありました。
・同社が製造し体育館等に出荷した機械式継手※1及びターンバックル※2が、国土交通大臣認定※3(以下「大臣認定」という。)の仕様に適合しない仕様となっていること。
・これらの製品について、安全性に問題はないことが第三者機関において確認されていること。
○国土交通省は、同社に対し、所有者等への丁寧な説明、特定行政庁への報告、是正の迅速・円滑な実施、原因究明及び再発防止策の報告、相談窓口の設置を指示しました。
※1 トラスを構成する線材を接合する部分。図1を参照
※2 ロープなどの張力を調整する装置。図2を参照
※3 多様な建築材料や構造方法等の導入を可能とするため、建築材料や構造方法等について、その性能が建築基準法に適合していることを国土交通大臣が認定する制度

1.事案概要

 国土交通省は、日鉄エンジニアリング(株)より、同社が製造し出荷した機械式継手(図1)及びターンバックル(図2)の一部が、大臣認定の仕様に適合しない仕様となっていることの報告を受け、以下の事実関係を把握しました。
(1)機械式継手について(図1)
・ 不適合があったのは、大臣認定(認定番号MMJT-9005)に係る製品のうち、平成14年~平成29年7月に出荷したもので、その出荷先は10棟※の体育館等であること。
・ 不適合の内容は、トラスに使用する機械式継手のノード及びエンドコーンについて、大臣認定においては製品時点での同一形状・同一寸法・同一溶鋼毎での抜取試験することとされていたが、同社は、製造・出荷に際して、素材時点で同一溶鋼毎の試験結果を確認した上で、製品時点で同一形状・同一寸法毎での抜取試験を行うこととしていたこと。
※複数溶鋼が使用されていないことが確認できない7棟を含む。

(2)ターンバックルについて(図2)
・ 不適合があったのは、大臣認定(認定番号MTRN-0001)に係る製品のうち、平成18年11月~平成29年7月に出荷したもので、その出荷先は12棟の学校等であること。
・ 不適合の内容は、ターンバックルを構成する部材のうち、テンション材の端部のねじエンドについて、大臣認定で規定されている品質管理方法に適合しない製品が出荷されていたこと。
 
(3) これらの出荷された製品については、安全性に問題はないことが第三者機関において確認されており、同社は、実際に出荷した製品の仕様の大臣認定を申請する予定であること。
※ 機械式継手の当該部品の製造では、素材時点の同一溶鋼毎の試験結果と製品時点の同一形状・同一寸法の試験結果により、一定の強度が確保できることが、同製品の過去の実績に基づき確認されており、実際に出荷された製品の安全性に問題がないことが確認されている。
※ ターンバックルは、連結ボルトやロープ、ねじエンド等の複数の部品で構成されており、実際に出荷された製品においては、ターンバックル全体の強度は、ねじエンドではなく、ロープの強度で決定されるものとなっており、安全性に問題がないことが確認されている。

 

2.国土交通省の対応

(1) 日鉄エンジニアリング(株)に対し、所有者への早急かつ丁寧な説明、特定行政庁への報告、是正の迅速・円滑な実施、原因究明及び再発防止策の報告、相談窓口の設置を指示しました。
(2) 関係特定行政庁に対し、物件リスト等を情報提供し、必要な対応を進めるよう依頼しました。

3.相談窓口

日鉄エンジニアリング(株)において、以下の窓口が設置されています。

【窓口】 日鉄エンジニアリング株式会社 建築・鋼構造事業部 お客様相談窓口
     電話番号 0120-300-562
     受付時間9:30-17:30(土日、祝休日、年末年始を除く)

添付資料

報道発表資料(PDF形式)PDF形式

お問い合わせ先

国土交通省住宅局建築指導課 河合・高橋
TEL:03-5253-8111 (内線39-564, 39-525) 直通 03-5253-8513 FAX:03-5253-1630

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