航空機に衝突した鳥の種類特定調査の開始
~DNA鑑定等により危険な鳥を特定して効果的な防除対策を~
平成22年2月25日
平成22年2月26日から、航空機にとって危険な鳥をDNA鑑定等により特定するための調査を開始します。
我が国における民間航空機と鳥の衝突(バードストライク)は1238件(平成20年報告件数)にのぼっていますが、そのうち約6割は鳥の種類が明らかになっていません。バードストライクによる被害を軽減するためには、航空機にとって危険な鳥の種類を特定して、その生態に応じた効果的な防除計画を策定することが肝要です。
しかし、航空機の乗組員が衝突した鳥の種類を運航中に判別することは困難であり、また、バードストライク直後に地上で回収される鳥の残留物は、損傷のため外見から種類を特定できない場合が多くなっています。
この課題を解決するため、平成21年2月に開催した鳥衝突防止対策検討会の方針に従い、近年実用化されたDNA鑑定等を用いて鳥の種類を特定する調査の準備を進めてきましたが、平成22年2月26日から開始することとしました。
具体的には、航空会社の協力を得て主要な国管理空港(当面8カ所)を中心に、衝突した鳥の残留物から検体を採取して分析を行い、データを収集します。
【参考】 米国においては、連邦航空局(FAA)がスミソニアン研究所に委託して、年間3000件を超える調査が実施されています。
お問い合わせ先
- 国土交通省航空局管制保安部運用課課長補佐 黒田
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TEL:(03)5253-8111
(内線51-322) 直通 (03)5253-8751
- 国土交通省航空局管制保安部運用課調査官 佐藤
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TEL:(03)5253-8111
(内線51-333) 直通 (03)5253-8751