平成22年3月4日
1. 我が国においては、航空路管制業務を、札幌、東京、福岡及び那覇にある4つの航空交通管制部において実施しております。
2. 航空局では、航空機運航の安全性と効率性を確保しつつ、航空交通の増大に対応した航空路管制業務を実施するため、新航空路管制卓システム(IECS)の整備を進めてまいりました。
3. 以下の特徴を備えたこのシステムの導入により、安全性の向上はもとより、航空管制官のワークロードの軽減による管制業務の効率化及びヒューマンエラーの抑止が図られ、今後の首都圏空港の容量拡大に対応することが可能となります。
(1)管制支援機能の充実
到着順位支援機能や経路逸脱警報機能等、繁忙時等の管制業務を支援する機能を充実させることにより、安全かつ効率的な業務遂行をサポート。
(2)電子運航票の導入
紙による飛行計画情報(運航票)を電子表示化することにより、運航票の配布、必要な事項の記入作業等の自動化が実現し、作業量が軽減。
(3)最適なHMI(ヒューマンマシンインターフェース)の提供
必要な情報を単一画面に統合表示することにより、視認性が向上。また、データ入出力等の画面操作には、タッチパネル、マウスやキーボードを用いることにより、操作性が向上。
4.本日17:00、那覇航空交通管制部において、当該システムの整備を完了し、正式に運用を開始いたしました。
5. これをもって、我が国全ての航空交通管制部における新航空路管制卓システム(IECS)への移行が完了いたしました。
※ 新航空路管制卓システム(IECS:Integrated En-route Control System)
航空路管制卓システムの概要について(PDF形式)