平成22年11月25日
今、国土交通省の成長戦略には、緊急性の高い分野として航空分野が取り上げられ、これまでのパラダイムの転換と、政官民が一体となった成長の取り組みが求められています。空港施設に関しては、これまでに、様々な時代要請に対応し新しい技術を導入して、新規開発や拡張・維持を進めてきましたが、今後は、急速に展開する航空政策や諸体制の変化に対応しつつ、空港施設の維持発展を支えていく必要があります。一方で、技術開発は一朝一夕で進められるものではありません。要素技術開発や、それらの融合、現場レベルでの実証など、一定の期間が必要であり、今後の技術開発は、新たな要請を見定め、重点的かつ効率的に進める戦略性が求められます。
今、国土交通省の成長戦略において、空港に関連し、首都圏の空港の機能強化、「作り、拡げる」から「作ったものを効率的に使う」へのシフト、インフラを支える関連産業の国際展開等が掲げられています。これを支える技術面では、空港イノベーション、環境、安全、維持管理に関する技術、更にはこれらの海外展開を重点的に進める必要があると考えられます。
今年度の空港技術報告会は『成長戦略を支える空港技術』と題して、これらの技術分野の最新の取組・知見を報告します。今後の技術開発の方向性や、各要素技術の発展に向けて、報告・参加する関係者の活発な議論やこれからの取り組みの契機となることを期待しています。
◆日 時:平成22年12月7日(火)10:15~16:30
◆場 所:国土交通省 10階 共用大会議室
東京都千代田区霞が関2-1-3中央合同庁舎3号館
(最寄り駅)・東京メトロ丸ノ内線・日比谷線・千代田線
霞ヶ関駅 A2、A3a、A3b出口
・東京メトロ有楽町線
桜田門駅 4番出口
◆主 催:国土交通省航空局
◆プログラム
時間 | 区分 | 発表件名 | 発表者 |
10:15~10:25 | 開会挨拶 | 航空局 | |
10:25~10:50 | 発表1 | 空港のグリーンイノベーション -東京国際空港(羽田)国際線旅客ターミナルビルの取り組み- |
(株)梓設計 設計室機械システム部 副主幹 岩下 悟 |
10:50~11:15 | 発表2 | 監視制御システムの信頼性、保守性、汎用性の向上 (機械施設管理保全システム) |
大阪航空局 空港部機械課 係長 見楚谷 敏朗 |
11:15~11:40 | 発表3 | 静岡空港における「薄層散布処理工法」による 滑走路標識工の消去について |
静岡県静岡空港管理事務所 島田支局工事課 主査 宮本 武 |
11:40~12:00 | 行政報告 | ODAによる空港整備の経緯と方向性 | 航空局技術企画課 係長 瀬口 均 |
昼食休憩(1:15) | |||
13:15~13:40 | 発表4 | みんなが使いやすい空港ターミナルビルを目指して -新千歳空港国際線旅客ターミナル整備- |
(社)北海道総合研究調査会 研究員 切通 堅太郎 |
13:40~14:05 | 発表5 | 南ウィング・インラインスクリーニングシステムの混雑対策について | 成田国際空港(株) 施設保全部機械グループ 副主幹 和泉 達也 |
14:05~14:30 | 発表6 | 地震に強い新潟空港を実現するための液状化対策について | 北陸地方整備局 新潟港湾・空港整備事務所 第三建設管理官室 建設管理官 木原 寿明 |
14:30~14:55 | 発表7 | 建築施設の耐震技術について | 大阪航空局空港部建築室 係長 大城 吉也 |
休憩(0:15) | |||
15:10~15:35 | 発表8 | 羽田D滑走路工事において大量急速施工を実現した施工技術 [1]:埋立部の施工と品質管理副題 [2]:桟橋部の急速施工とその管理 |
羽田再拡張D滑走路 建設工事共同企業体 堺谷 常廣 藤江 康司 |
15:35~16:00 | 発表9 | 空港の活性化のための地方空港間における 旅客の広域流動の分析 |
国土技術政策総合研究所 空港ターミナル研究室 研究官 内門 光照 |
16:00~16:25 | 発表10 | 大型航空機荷重に対するグルービングの安定性に関する検討 | (独)港湾空港技術研究所 特別研究員 川名 太 |
16:25~16:30 | 閉会挨拶 | 航空局 |