平成22年6月18日
本日開催しました、第3回ボディスキャナー実証実験実行委員会におきまして、「成田国際空港におけるボディスキャナー実証実験の進め方について」(別添1)の報告がとりまとめられました。
この報告に盛りこまれた、個人のプライバシー保護、具体的な実施方法の考え方等に従いながら、下記のスケジュールにより、成田国際空港におきまして、ボディスキャナーの実証実験を行います。
実証実験実施後は、検知能力や体験された方々の反応などについて、同委員会において評価を頂くこととしております。
なお、実証実験に関する現地取材の詳細については、別途お知らせ致します。
【成田国際空港における実証実験のスケジュール】
【成田国際空港における実証実験の進め方の概要】
1.個人のプライバシー保護への配慮
(1)ミリ波アクティブタイプで鮮明な画像が直接検査員の目に触れるタイプのもの
[1]画像分析を行う担当者は、被検者が見えない場所にて分析を行います。
画像は本人が特定できないよう顔にぼかしを入れます。
[2]画像分析担当者は、被検者の選択又は被検者と同性の調査員とします。
[3]実証実験中は、画像分析を行う部屋には画像分析担当者以外の入室は禁止します。
[4]画像は保存せず破棄します。
[5]画像分析室内へは、カメラ付き携帯電話、カメラ等記録媒体の持込禁止とします。
(2)アクティブタイプであっても機械内部で自動検知式のものや人体が発するミリ波等を受動的に検知するパッシブタイプのもの
[1]画像は保存せず破棄します。
[2]画像は本人及び検査員以外の他の旅客等から表示画面が見られないようにします。
2.実証実験の対象者、実施方法等の実施方針
(1)実証実験は空港を利用する日本人旅客を主たる対象として、趣旨をご理解して頂いた上で任意の協力により行います。
(2)実証実験で得られた検知結果は保安検査の用途には用いません。従って、実証実験にご協力頂く旅客は、通常の金属探知機
等による航空保安検査も受けて頂きます。
(3)実証実験に協力して頂いた旅客等の反応を伺わせて頂きます。
(4)実証実験の実施内容については、あらかじめ国土交通省及び成田国際空港株式会社のホームページに掲載するとともに、実証実
験機種の配置されている場所にもわかりやすく掲示し、問い合わせ等に対して丁寧な説明に努めます。
3.成田空港における実験機の設置場所及び具体的な運用方針
(1)成田国際空港の第1ターミナルビル南ウイング保安検査場の入り口手前の一つのラインに区画を設定し、本来の保安検査場に入場
する前に、ボディスキャナーの実証実験を行います。
(2)実証実験会場の手前には、掲示板、ビデオ、パンフレット等を配備した説明用のスペースを確保し、実証実験に協力される旅客等が
実証実験の趣旨等を十分理解された上で行われるよう、十分な配慮を致します。