大臣会見

金子大臣会見要旨

2008年10月21日(火) 10:45 ~ 11:03
国土交通省会見室
金子一義 大臣

閣議・閣僚懇

(大臣)本日の閣議で、当省に関するものでは一般案件の決定が1件、「特定船舶の入港の禁止に関する特別措置法第5条第1項の規定に基づき、特定船舶の入港禁止の実施につき国会の承認を求める件」の決定がございました。私からは以上です。閣議後懇談ですけれども、今、金融状況が大変厳しいと。特に中小企業の資金繰りが大変ですので、今度1次補正予算で9兆円、6兆円と3兆円の部分ですけれども、これが10月30日から実施されると。それが円滑にいくようにと。それから従来のように、かつて保証枠を作った時に、こちらの補償を受けてお金を借りて、既存の銀行に返してしまう。既存の銀行が返させてしまうという「銀行の貸し戻し」みたいなことにならないように十分気をつけてやってほしい、ということの総理からの要請がありました。

質疑応答

(問)会計検査院が国の補助金を使った事業を調べたところ、12道府県で不正経理が見つかったということがあって、先週末に一斉に報じられたのですけれども、国土交通省の補助金も大分含まれているようですが、大臣のご所見を伺いたいのですが。
(答)本来であれば、会計検査院がこれから積み上げて具体的に数字が出てくるのだと思いますから、それを待ってということになると思いますけれども、既に愛知県等々は岩手県もそうだと思いますけれども、こういう事実があったということでお詫びの会見もされていますので、会計検査院の報告を待たずに何らかの事情聴取を国土交通省としてしてもらいたいと思います。

(問)一部報道で、追加の経済対策に関して高速道路料金の引下げを財政投融資特別会計を使ってやるという報道があったのですが、その検討状況をお願いします。
(答)まさに検討中です。今日から本番に入っているのではないかと思います。今申し上げられるのはここまでです。

(問)本日、自民党でリニア特命委員会が開かれて、JR東海から地形地質調査の報告がされました。自民党では了解ということで、今後のステップを進めることも了解したということですが、大臣としての御所見と今後の進め方等についてのお考えがあればお聞かせください。
(答)今日、党の委員会で了解が得られたということですので、明日にでも鉄道・運輸機構とJR東海から報告書を提出して頂くことになると思います。その内容を検討させてもらいまして、問題が無ければ、もう既に言われております4項目、輸送需要量に対応する供給輸送力、施設・車両の技術開発、建設に要する費用、その他必要な事項という4項目でありますけれども、これについての調査するように年内にも指示を出したいと。但し、それと併せて地域との調整は図って頂くということが前提です。

(問)リニアの件でもう少しお伺いしたいのですが、ルートについて自分の県を沢山回って欲しい長野県との調整の難航も予想されますが、このような調整をして欲しいというイメージがありましたらお伺いしたいのですが。
(答)通過各県とは、駅も含めてどういう調整が出来るのか、調整してもらいたいと。どのような調整となるかはこれからだと考えます。
(問)もう一点これについてですが、今日も自民党の部会で、北陸等の整備新幹線について、地元の先生ではないかと思われるのですが、こちらが置いていかれるというか、格差が益々開くのではないかという懸念も表明されていましたが、整備新幹線とリニアの関係についてどういう御意見をお持ちでしょうか。
(答)整備新幹線は北陸だけではなくて、北海道についても更に建設促進を求める声は日に日に強まっているな、というのは感じます。直接リニアとの関係ではありませんけれども、相対的にそのような国内の雰囲気があるということだと思っています。リニアについても前にも申し上げましたが、どのような予算措置を組めるかということですが、そういうものを年末までに新しい財源案を検討し、出来るものであれば更に進めていきたいと、あるいは進められるようにしていきたいと思っています。ただ、まだ財源の見通しは必ずしも立っていません。

(問)最後に言ったのは整備新幹線のことですね。
(答)整備新幹線の話です。リニアの話ではありません。

(問)リニアの中間駅ですが、多治見辺りも欲しいと思いますか。
(答)通過県としては各県一つは造って欲しいという声は当然あると思います。私が昔構想が出来た時に県内の動きとして伺ってたのは、多治見は少し名古屋から近過ぎると、あまり効果がないと、僅か30分ですから。30分の所に駅を作るのかという県内の一方での声があり、ではどこでとなると必ずしもまとまっていない。それはしかし大分前の状況ですから、最近の状況はちょっと私も分かりません。

(問)会計検査院からの指摘の話ですが、既に表明されている県の自治体関係者の中からは、補助金が余った際に国土交通省側に返還の相談をしたところ、事務手続きが煩雑になので返還しなくても良いというようなことを取材で話す関係者もいたんですが、そのような事実関係があるのか若しくは国土交通省として自治体側を調査するだけではなく省の側を調べる考えはあるのか伺います。
(答)この話は官房長とやってくれますか。そのような事実関係があったかどうか地方自治体のそのような話があったかどうか分かりません。基本的には補助金返還適正化法がありますから、それに則って行って頂くのが原則だと思います。

(問)リニアの関係で地元調整という話でしたが、JR東海と地元県との調整が難航した場合に、国が行司役として入る可能性はあるのですか。
(答)今の所はJR主体で行って頂くということで行司役に入るという準備はありません。

(問)全国新幹線鉄道整備法でやる以上、特命委員会の堀内先生がルートを決めるのはあくまでも国だと。国だと何度も強調なさってましたが、この辺は如何でしょうか。  
(答)今の法律に則ってやることはその通りです。それと地元調整をやる主体というのはまた別の話です。

(問)途中駅について本日質問があって、堀内さんが本来新幹線は国が造るべきものであるから、途中駅については国の負担もあっていいという趣旨の発言をされましたが、これについての感想をお願いします。
(答)先程言ったように、方向としては建設資金、輸送力等々の問題について調査してもらうということを年内に指示するわけですから、そういう中で建設資金等々の問題も、建設に要する費用に関する事項ですが、これから検討、つまり国が負担するのかどうするのかというのは、今は堀内さんだけの話ではない。

(問)地方分権委員会の議論の中で国道の地方への移譲という話が出てきますが、大臣の今のお考えをお聞かせ下さい。
(答)既に各県へは道路局、あるいは国土交通省から知事に対して相談してます。それを受け入れるというのであれば、それに対する資金の対応もしていこうという、ある意味他省に比べて少し先行した相談をしている結果だと思います。ですから、その結果あるいは地方自治体の対応を待ってからでないと何とも申し上げられませんが、地方分権委員会の方向とは一にしていると思います。

(問)財務省で記者会見室に国旗を掲げる、掲げないという騒動があったようですが。
(答)何故。

(問)中川財務大臣が掲げたいと言ったようです、ご所見はありますか。
(答)幹事社と相談しましょう。

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