紅海・パナマ運河での船舶通航支障に伴う国際物流への影響について
(記者)
国際物流について、お伺いいたします。
イエメンの反政府勢力フーシ派が紅海を航行中の船舶への攻撃を繰り返していて、自動車運搬船だけではなく、コンテナ船や石油の運搬船も輸送を一時停止する事態となり、影響が広がっています。
改めて、国際物流への影響をお伺いしたいと思います。
また、国際物流への影響という観点では、中米のパナマ運河でも、記録的な干ばつの影響で、水不足による物流への影響が懸念されています。
こちらの影響についても併せてお願いします。
(大臣)
紅海とアデン湾では、ホーシー派による船舶に対する攻撃事案が相次いでいると承知しています。
国土交通省としては、紅海等における船舶への攻撃等の一連の行為を断固非難し、こうした行動を取らないよう強く求めます。
また、パナマ運河では、渇水の影響を受けて、1日に通航可能な隻数等が一部制限されています。
これらによる我が国の国際物流への影響について、パナマ運河においては、今申し上げたように一部制限はあるものの、輸送が全面的に止まっている状況ではないことなどから、現時点において、影響は限定的であると考えています。
紅海などにおいては、輸送が全面的に止まっている状況ではなく、現時点において影響は限定的ではありますが、今後の海運会社の対応や事態の進展も含め、状況を注視していく必要があると考えています。
これらの海域は、国際物流に関する重要な航路であり、事態が深刻化・長期化した場合には、物流に相応の影響が出ることも懸念されるところです。
引き続き、関係省庁や海運会社と緊密に連携し、状況を注意深く見ていくとともに、必要な対応を取っていきたいと思っています。