大臣会見

斉藤大臣会見要旨

2023年1月20日(金) 11:11 ~ 11:19
国土交通省会見室
斉藤鉄夫 大臣

主な質疑事項

冒頭発言

(大臣から)高速道路の深夜割引の見直しについて

(大臣)

本日の閣議案件で、特に私から報告するものはありません。
このほか、私の方から1点報告があります。
高速道路の深夜割引の見直しについてです。
ネクスコが管理する高速道路において、一般道路の沿道環境を改善する目的で深夜割引が導入されています。
この割引は、0時から4時の間に少しでも高速道路を走行すれば、料金の全額が割引の対象になるため、0時直後に料金所を通過するための時間調整を目的として、料金所前のスペースやサービスエリア等において車両が滞留するという課題が生じています。
また、利用者団体からは、深夜割引の割引時間帯の拡大についての御要望をいただいていました。
このような状況の中、令和3年8月にとりまとめられた国土幹線道路部会の中間答申も踏まえて、高速道路会社と検討し、深夜割引の対象を、割引時間帯に走行した距離に相当する料金とし、対象となる時間帯を22時から5時までに広げることとしました。
これらの見直しに合わせて、長距離を利用する場合に料金水準を引き下げる、長距離逓減制度も拡充することとします。
具体的な割引の内容や見直しの時期など、詳細については後ほど資料を配付します。
私からは以上です。

質疑応答

高速道路料金の深夜割引の見直しについて

(記者)

深夜割引制度の見直しについてです。
今大臣がおっしゃっていたような、トラックの滞留であったりとか、労働環境みたいな部分もあるかと思うのですけれども、今何故この見直しが必要なのかということ、その背景や狙いをお聞かせください。

(大臣)

まず背景ですが、先ほどと繰り返しになるところもありますけれども、現在の深夜割引では、0時から4時の間に少しでも高速道路を走行すれば、料金の全額が割引の対象となるため、0時直後に料金所を通過するための時間調整を目的として、料金所前のスペースやサービスエリア等において車両が滞留するといった課題が生じています。
また、利用者団体からは、深夜割引の割引時間帯の拡大について御要望をいただいていました。
こういう背景があります。
そして質問の後段の狙いですけれども、今回の見直しで、深夜割引の対象となる料金を、対象となる時間帯に走行した距離に相当する料金とすることにより、深夜割引の対象となるために本線料金所等で車両が滞留する状況を改善できるのではないかと考えています。
また、深夜割引の対象となる時間帯を22時から5時の間に広げることにより、トラック運転手等の負担の軽減を図りたいと考えています。
国土交通省としては、今後も、利用しやすい料金体系となるよう、見直しを進めてまいります。

巡視船「えちご」の座礁について

(記者)

2点目です。
18日に、巡視船「えちご」が新潟県の沖合で座礁した事故についてお伺いいたします。
巡視船の事故が発生したことに関する大臣の所感と事故について今分かっている最新の状況をお聞きしたいと思います。

(大臣)

18日午前6時25分頃、第九管区海上保安本部新潟海上保安部に所属する巡視船えちごが、パトロール中に新潟県柏崎市椎谷(しいや)(はな)沖の浅瀬に乗り揚げ、航行不能となる事故が発生しました。
海の安全を守るべき海上保安庁の巡視船が、このような事故を起こしたことは誠に遺憾であり、重く受け止めています。
事故発生当初には、巡視船えちごに浸水や油の流出がありましたが、現在、新たな浸水や油の流出は確認されておらず、乗組員にけが等もなく、周囲を航行する他の船舶等への被害は確認されていません。
巡視船えちごは、20日午前1時45分頃、民間サルベージ業者の引出し作業により離礁し、現在新潟港外において、着岸に向けた準備を実施していると報告を受けています。
海上保安庁において事故原因の調査が行われているところですが、この結果を踏まえて、安全対策の徹底を図り、このような事故が二度と発生しないよう、再発防止に全力を挙げてまいります。
詳細については、また海上保安庁から報告させていただきます。

電動キックボードについて

(記者)

国土交通省案件ではないかもしれませんが、電動キックボードについてですが、7月1日より始まる予定の新制度では16歳以上であれば免許不要となるということになるようですが、一方で人身事故もかなり発生しています。
国土交通省としては何かこれについて対応があるのでしょうか。

(大臣)

免許制度については警察庁が所管をすると。
国土交通省としては道路等に関して安全に走行できるような整備を行っていくことが我々の責任だと思っています。

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