大臣会見

斉藤大臣会見要旨

2022年1月28日(金) 9:00 ~ 9:08
国土交通省会見室
斉藤鉄夫 大臣

閣議・閣僚懇

(大臣)特に私から報告するものはありません。

質疑応答

(問)建設工事受注動態統計調査の書き換え問題で、再発防止などに向けたタスクフォースが本日開催される予定ですけれども、大臣からタスクフォースへの要望ですとか、いつ頃までにどういった形で取りまとめるかといったスケジュール感を教えていただければと思います。
また、検証委員会で国土交通省が調査すべきと指摘された部分もあると思いますが、まだ明らかになっていない事実関係をどこまで解明させる考えかといったことも併せてお聞かせいただければと思います。
(答)再発防止等タスクフォースについては、今日の午後5時半に第1回目の会議を開催する予定です。
今般の問題は、国土交通行政と政府統計に対する信頼を揺るがす極めて重大な問題だと私自身認識しています。
このため、本タスクフォースの構成メンバーである事務次官をトップとする省内幹部に対して、本件を省全体の問題として重く受け止め、組織を挙げて信頼回復に取り組むよう指示しています。
また、検討に当たっては、本タスクフォースの顧問有識者の方々に広く御指示を求め、厳しい御意見をしっかりと受け止めて進めるよう指示しています。
具体的な検討内容としては、一つは報告書追補に記載された追加調査事項について調査を行います。
これは、国土交通省自ら調査をすべきだと報告書にあったところです。
それから、統計委員会において行われる統計の集計プロセスとも連携しながら、国土交通省所管の統計を点検します。
それから、検証委員会報告書の提言を踏まえた再発防止策等を検討します。
主にこの三つを検討するように私から指示しているところです。
今後、統計委員会の動きとも歩調を合わせて、国土交通省としての再発防止策を打ち出してまいります。
スケジュールというお話でしたけれども、まさにこの統計委員会の動きと歩調を合わせながらやっていくということです。
 
(問)リニア中央新幹線の南アルプストンネルについて伺いたいのですけれども、静岡県が有識者会議の中間報告を踏まえて、現状では工事は認めることができる状況ではないとする、流域市町や利水団体との共通見解を示した書類を鉄道局宛てに送付したと聞いています。
事業を進める上で大臣は、再三、流域の理解と協力が不可欠と仰ってますけれども、未だに流域の理解が得られない状況をどのように思われるのか、御所見をお願いいたします。
(答)リニア中央新幹線静岡工区について、昨年12月19日に国土交通省の有識者会議が取りまとめた中間報告に対する静岡県の見解等が、一昨日の26日、鉄道局に送付されました。
昨年12月21日に、私自身がJR東海社長にお会いし、指導しましたが、本事業を進めるに当たっては、地域の理解と協力が欠かせないことを十分に認識するとともに、地域に対し、真摯に向き合った対応を継続することが重要であると考えを伝え、私自身今もそのように考えています。
中間報告の内容につきましては、今月14日に県の専門部会から意見が提出され、現在、これに対する有識者会議の委員の方々の見解を取りまとめる作業を進めているところです。
国土交通省としては、このような作業を通じて、中間報告の内容に関し、利水者を含む地域の関係者の方々に対し、丁寧に説明をしてまいります。
その上で、中間報告の内容を踏まえ、JR東海が、静岡県や流域市町をはじめ地域の方々と真摯に向き合い、地域の御理解と御協力が得られるよう、引き続き指導していきたいと思っています。
(問)見解文の中でですね、生態系の問題に関してなのですが、国土交通省としては県の専門部会の論点整理を待った上で、専門部会で議論していくというふうな話になっているかと思うのですけれども、見解文の中では、論点整理を待たずに有識者会議で開催時期や議論の内容を示すよう要請しているのですけれども、それに関しては国土交通省として、どのような対応をお考えなのか、現時点のお考えを教えてください。
(答)生態系それから生物多様性の問題につきましては、昨年12月19日に取りまとめられた中間報告の中でも示されているように、今後、国土交通省の有識者会議の場でも議論することを予定しています。
具体的な進め方については、鉄道局において、今後、静岡県と調整の上、検討していくものと承知しています。

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