大臣会見

赤羽大臣会見要旨

2020年5月29日(金) 8:45 ~ 8:53
衆議院分館
第18委員室前
赤羽一嘉 大臣

閣議・閣僚懇

 今日、私から報告はございませんので、よろしくお願いいたします。

質疑応答

(問)リニア新幹線の問題についてです。
静岡工区に係る有識者会議の公開のあり方について、川勝(かわかつ)静岡県知事が、一昨日の定例会見で、苦言のようなものを呈されているようでしたが、大臣はどのように受け止められたかということが1つ。
また、川勝知事が大臣に意見を直接述べたいというような意向のことを仰っていて、お会いする考えはおありになるのか。
この2点をお願いします。
(答)一昨日の知事の定例記者会見について、報告はいただきましたが、かぎ括弧付きの発言が報告のとおりであるとすればということですが、率直に言って、少しびっくりしました。
これは一般的にではありますけれど、県民を代表される知事職という大変重い、重責にある方が、記者会見という公開の場で、御自身の部下ではない者を名指しで、あのような表現で非難されたということは、一般的にはあまりこれまでなかったのではないかと思いまして、私自身は、いったい何が起こったのかということで、言われた点について事実関係を確認させていただきました。
まず、有識者会議の詳細な議事録について指摘がありましたが、4月27日開催の第1回の会議の議事録は7営業日後の5月12日に、また、5月15日開催の第2回目の会議の議事録は8営業日後の5月27日に公表しています。
他の会議の事例と比較いたしましても、公表が遅すぎるとの指摘は当たらないものだと思っておりますし、議事録は正確に残すということが大事でありますので、テープ起こしをして、御発言された委員の先生方にそれぞれ確認を取った上でのことですから、このぐらいの時間がかかるのは普通ではないかと私は思っております。
次に、有識者会議の公開につきましては、静岡県からいただいた御意見をまず踏まえて、5月13日に国土交通省から発表したとおり、1つは、報道機関による傍聴は認めると。
会議後の記者ブリーフィングは丁寧に行う。
3つ目は、議事録の速やかな公表をすると。
この3本柱を掲げまして、これで、委員各位の自由闊達な議論を確保しつつ、静岡県が求めておられている会議の全面公開との要件は、基本的に満たしているものだと考えております。
こうしたことにつきましては、静岡県の担当者の方とは事前に調整して、御異論はなかったものと承知しております。
なお、ウェブによる会議に関する技術的な課題に関しましては、引き続き改善をしてまいりたいと考えております。
いずれにしても、この有識者会議は2回行われておりますが、順調に議論が進んでおりまして、座長をはじめとする各委員の先生方からは、会議の運営について特段の御意見や御不満もなく、御理解いただいて、円満に運営されていると考えております。
また、知事が私との面談を事務方に指示しているとの報道もありましたが、現時点において、私たちにその連絡は届いておりません。
なお、国土交通省が主催する有識者会議についてであれば、私は、水嶋(みずしま)鉄道局長を信頼して、全て任せておりますので、有識者会議自体も先ほど申し上げましたように順調に進んでおりますことから、この問題についてであれば、大変お忙しい知事にわざわざ御足労いただく必要はないのかなと思っております。
一連のこうした事実関係が、私の報告が曖昧であってはいけませんので、より正確を期すため、この後、鉄道局から事実関係を整理した資料をお配りさせていただくと聞いておりますので、よろしくお願いいたします。
 
(問)2017年の九州北部豪雨で被災したJR日田彦山線(ひたひこさんせん)ですが、地元自治体が鉄道ではなくBRTでの復旧の方針を決めました。
それについての大臣の御所感と今後の被災した復旧の鉄道のあり方、BRT含めてどういうふうにお考えになるのかお聞かせください。
(答)2017年の九州北部豪雨の際には現地で視察をいたしまして、大変な豪雨被害であったと極めて記憶を鮮明にしております。
あの時以来運休しているJR日田彦山線に関しましては、これまで、JR九州、沿線自治体からなる「日田彦山線復旧会議」において検討が種々なされてきたところと承知をしておりますが、今般、福岡県がBRT専用道を延長する復旧案を地元に提案し、最後まで協議が続いていた東峰村(とうほうむら)が26日にこれを受け入れたと承知しております。
この提案につきましては、JR九州との協議がまだ十分に行われていないと聞いており、今後、日田彦山線復旧会議の場において、地域の関係者間で十分に議論していただくことが重要であると考えております。
国土交通省としましても、議論が円滑に行われるよう、日田彦山線復旧会議への参画を通じて、必要な対応をしっかり行ってまいります。
自然災害で鉄道が途絶した場合の復旧というのは、地方に行けば行くほど難しいという側面がありますが、基本的には地域の生活の足になっておりますので、原則は復旧をしていただくと、様々な事情がある、ケースバイケースだと思いますが、あくまでも地域の皆さんの御理解を得た上での結論が導き出されることが基本だと思っております。

ページの先頭に戻る