大臣会見

赤羽大臣会見要旨

2020年3月6日(金) 8:50 ~ 8:56
衆議院分館
第18委員室前
赤羽一嘉 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、私の方から2点御報告がございます。
1点目は、本日の閣議で、「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律案」が閣議決定されました。
これは、良好な居住環境を備えた賃貸住宅の安定的な確保を図るため、サブリース業者とオーナーとの間の賃貸借契約の適正化のための措置を講ずるとともに、賃貸住宅管理業を営む者に係る登録制度を設け、その業務の適正な運営を確保するものです。
詳細は後ほど資料を配付させていただきます。
2点目は、「中華人民共和国で発生した新型コロナウイルス感染症に対する水際対策の抜本的強化に向けた更なる政府の取組」に関する閣議了解について御報告をさせていただきます。
本日の閣議了解のうち、国土交通省の関係では、日本時間3月9日月曜日午前0時以降に香港・マカオを含む中国又は韓国を出発する航空旅客便については、当分の間、到着空港を成田国際空港及び関西国際空港に限るよう関係する航空会社に要請すること、また、3月9日月曜日午前0時以降に中国、これは同じように香港・マカオを含みますが、又は韓国を出発し本邦の港に入港しようとする船舶については、当分の間、旅客運送を停止するよう関係する海運事業者に要請することとされました。
国土交通省といたしましては、政府としての今般の決定に基づき、必要な対応を行ってまいります。
詳細は事務方にお問い合わせいただきたいと思います。
閣議案件以外にもう1点御報告をさせていただきますが、テレワーク・時差出勤等による鉄道混雑緩和状況について御報告させていただきます。
国土交通省では、公共交通機関の混雑緩和を通じて、感染拡大の防止を図るため、先月25日以降、鉄道等の公共交通機関利用者に対し、駅や車内において、咳エチケット等への協力のほか、テレワーク・時差出勤の呼びかけを行ってきました。
企業の皆さまに対しても、テレワーク・時差出勤に御協力いただくよう、先月26日に、厚生労働大臣・経済産業大臣とともに、日本経済団体連合会等のトップの方々に、直接要請を行ったところです。
こうしたテレワーク・時差出勤等の効果について、鉄道混雑緩和の状況を御報告させていただきます。
まず、車両内の混雑状況についてですが、JR山手線を対象に調べましたところ、外回りで最も混雑する上野駅から御徒町駅間、及び内回りで最も混雑する新大久保駅から新宿駅間のピーク時間帯の今週の混雑は、呼びかけ前に比べまして、いずれも2割強の減少となっております。
次に、駅の利用状況についてです。首都圏の主要ターミナル駅における、ピーク時間帯の鉄道利用者の減少率を調査したところ、3月4日時点で、呼びかけ前に比して、約2割の減少となっております。
詳細は事務方にお問い合わせください。
私からは以上です。

質疑応答

(問)先ほどの閣議決定の件ですが、到着空港を関空と成田に制限するですとか、船舶旅客運送の停止ということですが、航空便などについてどれくらい輸送力に影響があるのか、国土交通省の対応をもう少し詳しくお願いします。
(答)航空便につきましては、新型コロナウイルスの感染が拡大する前と比べまして、現状では中国便は約8割減便しております。
現在運航しているのは全国で週約440便、そのうち当該措置により影響を受ける成田、関空以外の便は14空港で、週約230便です。
韓国便は全体で約3割減便しておりまして、現在運航しているのは全国で週約620便、そのうち、成田、関空以外の便は15空港で、週約300便となっております。
船舶につきましては、現在、日中間においては、旅客運送が休止中となっております。
他方、日韓間におきましては、現在、釜山(ぷさん)と、大阪・博多・比田勝(ひたかつ)、これは長崎県の対馬市になりますが、との間に旅客運送が行われておりまして、当該措置により影響を受けるのは週約30便です。
3月9日から中国又は韓国において発給されたビザの効力が停止されることなどにより、相当程度、人の移動が減少することと見込まれますが、今後、今般の措置により生じる影響については、しっかり注視してまいりたいと考えております。

(問)今の政府での水際での対応なのですけれども、航空機の発着を成田と関空に限定した理由と、こうした到着空港限定などについては、あくまで要請ということですけれども、何か法的な根拠があるものなのか、お願いベースなのか、その辺りは。
また、根拠があるとしたら。
(答)水際対策としては、検疫強化に資するというために、航空機の運航の現状、また、空港の容量・位置等を考慮しまして、成田国際空港及び関西国際空港への集約を図るものです。
国土交通省としましては、関係する航空会社に対し、今般の閣議了解の趣旨を踏まえて、必要な要請を速やかに行ってまいります。
お願いベースです。

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