大臣会見

石井大臣会見要旨

2017年8月15日(火) 10:26 ~ 10:33
国土交通省会見室
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議案件で、私の方から1点御報告がございます。
本日の閣議で、「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律の施行期日を定める政令」、「通訳案内士法第三十八条第一項の期間を定める政令」及び「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備に関する政令」が閣議決定されました。
これらの政令は、本年6月2日に公布されました「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律」の施行の日を平成30年1月4日とするとともに、施行に必要な規定の整備を行うものであります。
詳細は事務方にお問い合わせいただきたいと思います。
このほか、私の方から1点御報告がございます。
九州北部豪雨により被害を受けました、赤谷川流域における直轄砂防工事の着手についてであります。
今般の災害で、崩壊土砂や流木が大量に発生いたしました赤谷川におきましては、現在、国が権限代行で緊急的な河川の掘削を行っているところでありますが、この度、福岡県知事から新たに要望を受けたことを踏まえまして、砂防工事につきましても国直轄で実施することといたしました。
赤谷川流域におきまして治水対策を推進するためには、河川の掘削だけでなく、上流部に不安定な状態で堆積している土砂や流木の流出を防ぐ必要があることから、流域全体の二次災害の防止を図るため、直轄砂防事業により、速やかに砂防堰堤等の整備に着手することといたしました。
このように、土砂災害対策と水害対策を一体的に実施いたしまして、国土交通省の総力を挙げて対応してまいります。
詳細は後ほど事務方から説明いたします。
私からは以上であります。

質疑応答

(問)冒頭御発言のあった改正法の施行期日について、法律の附則で定める9ヶ月以内より2ヶ月程度早いかと思いますが、1月4日とする狙いはどういったところにあるのか、御説明をお願いします。
(答)通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律の施行期日につきましては、改正法の附則において、公布の日、平成29年6月2日から起算して9ヶ月を超えない範囲において、政令で定める日から施行するとされているところであります。
この施行期日を定めるに当たりましては、1つは、旅行サービス手配業に関する登録制度の導入や、通訳案内士の業務独占規制の廃止について、国民の皆さまや関係業界、地方自治体に対して、十分な周知・準備期間を設ける必要があるということがございます。
一方で、軽井沢スキーバス事故を踏まえた旅行サービス手配業の適正な事業環境の整備について、できるだけ早急な対応が求められること、この2つのバランスを図った上で、施行日を平成30年1月4日としたところであります。
国土交通省といたしましては、現在、施行日に向けまして、「新たな通訳案内士制度のあり方に関する検討会」において、法改正後の全国通訳案内士制度における定期研修の内容等について詳細を検討しているほか、旅行サービス手配業への登録制度の導入等について全国説明会を開催するとともに、自治体との打合せを丁寧に実施しているところでありまして、早期かつ円滑な新制度への移行に努めてまいりたいと考えています。

(問)奈良県の山中で小型機が墜落しましたが、その事故の概要及び原因等についてお聞かせください。
(答)昨日14日に、個人が所有する小型機が大阪の八尾空港を離陸し、飛行中、八尾空港へ引き返す旨通報した後、12時15分頃に奈良県山辺郡山添村付近の山中に墜落しました。
同機に搭乗されていた2名の方がお亡くなりになっていると承知しておりまして、御冥福をお祈り申し上げたいと存じます。
国土交通省におきましては、運輸安全委員会の調査官2名を現地に派遣いたしまして、事故原因の調査を開始しております。
この調査の進展を踏まえつつ、今後必要な対応を図ってまいりたいと考えております。

(問)出国税構想についてお伺いします。全国知事会などから地方配分を求める声が出ているようですが、現在の検討状況と方向性についてお伺いできるでしょうか。
(答)御指摘の点については、現在、観光庁において諸外国の事例も参考にしつつ、財源確保策を勉強している段階でありまして、出国税等具体的な手法を定めて検討しているという状況ではございません。
先月、全国知事会において「地方税財源の確保・充実等に関する提言」がとりまとめられまして、その中で、国内外の観光客受入対応等に必要となる財源確保策について、引き続き幅広く検討を深める必要があるとされたところは承知をしてございます。
国土交通省といたしましても、この件に関しましては、地方自治体の状況もよく踏まえて、検討を進めていきたいと考えております。

(問)終戦の日なので改めてお聞きしたいのですけれども、靖国に参拝される御予定があるかと、直近で参拝されたことはないかというのを改めてお伺いしたいのですが。
(答)前回も聞かれたと思いますが、予定はございません。過去にもございません。

ページの先頭に戻る