大臣会見

石井大臣会見要旨

2016年9月30日(金) 8:38 ~ 8:45
衆議院本館議員食堂
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

閣議案件で、私の方から1点御報告がございます。
既に資料をお配りしておりますが、本日の閣議で、独立行政法人奄美群島振興開発基金理事長、西村博を10月1日付で再任することについて、ご了解をいただきました。
詳細は、事務方にお問い合わせいただければと思います。
私からは以上です。

質疑応答

(問)先日、安倍総理がシンガポールの首相と会談しまして、2国間の次官級交通協議を開催することで合意されましたが、協議で取り上げる内容及び具体のスケジュールをお伺いします。
(答)9月28日の安倍首相とリー・シェンロン首相との会談におきまして、陸、海、空の運輸・インフラ分野での今後の両国間の協力を強化するために、次官級協議を本年度中に開催することで一致をしたと承知しています。
国土交通省とシンガポール運輸省との間では、例えばマレーシア・シンガポール間の高速鉄道、また船舶用のLNG燃料供給拠点のネットワークの形成、LNGバンカリングというようです。
それからシンガポールのチャンギ空港の拡張事業への参画を始めとしまして、陸上・海上・航空の各交通分野において、協力すべき政策課題が幅広くあると考えておりまして、次官級協議でこういった課題を議論することを検討しております。
この次官級会合の開催によりまして、両国間の交通分野における協力が更に進展することを期待し、本年度中の実施に向けて、シンガポール運輸省と議題、日程等について調整を着実に進めていきたいと考えております。

(問)成田空港の機能強化についてお尋ねいたします。
NAAが先日、発着時間帯の延長を四者協議会に提案いたしました。
深夜・早朝に受け入れる航空機の飛行が増えることによって、地元から強い反発が出ておりますが、大臣の見解と今後の対応についてお聞かせ下さい。
(答)現在、国土交通省では、羽田・成田両首都圏空港の機能強化に取り組んでおります。
成田空港については、特に2030年の訪日外国人6,000万人の目標を達成するために、第3滑走路の整備を始めとする更なる機能強化が必要であると認識しております。
先日の四者協議会では、成田空港会社から新滑走路の位置や夜間飛行制限の緩和、これに伴う環境対策等の考え方が示され、今後、国と成田空港会社がこれらの案を地域住民に説明することが、地元自治体より了承されたところです。
また、協議会においては、地元自治体より騒音に対する懸念の声や、住民への丁寧な説明の御要望等もいただいておりますので、国としては、こういった御意見も踏まえ、今回の四者協議会において成田空港会社から示された案を、地元に丁寧に説明してまいりたいと考えております。

(問)JR三江線について伺います。
本日JR西日本が午後に廃止の届出をします。
本州の100キロを超すローカル線の廃止は初めてとなります。
改めての受け止めと、今後、地域公共交通活性化再生法に基づいてバス路線転換の計画が作られますが、それに対する大臣の望ましい考え方をお願いいたします。
(答)JR三江線については、利用者数が少なく、鉄道の特性が発揮できていないこと、また、活性化の取組をこれまで行ってきたものの、引き続き厳しい利用状況であることから、9月1日にJR西日本が廃止を表明し、これを受け、先日9月23日、沿線の自治体が、廃止を受け入れたと承知しております。
昨日、沿線自治体からの要望を踏まえ、平成30年4月1日に廃止することでJR西日本と沿線自治体との間で合意がなされ、本日、JR西日本より廃止の届出がなされる予定と聞いております。
今後、代替交通に関する議論が進められることとなりますが、国土交通省としては、地域の実情に適した地域公共交通のあり方について、引き続き、JR西日本と地域との間で、十分に議論がなされるよう、支援を行ってまいります。
地域公共交通活性化再生法に基づいて地域公共交通網形成計画の作成に取り組むことになるかと思いますので、関係者間で十分に議論をいただいて再編の方向性を定めていただきたいと思います。
その計画の作成を国土交通省としては支援していきたいと思っております。

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