大臣会見

石井大臣会見要旨

2016年5月13日(金) 8:48 ~ 8:53
衆議院分館第18委員室前
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議案件で、私の方から2点御報告がございます。
1点目は、本日の閣議で、都市農業振興基本計画が閣議決定されました。
本計画におきましては、人口減少等の社会経済情勢の変化を受けまして、これまで「宅地化すべきもの」とされてきた都市農地を、都市に「あるべきもの」ととらえることを明確にし、今後の施策の方向性を示しております。
今後、都市政策と農業政策との連携を深め、都市農業の振興、都市農地の保全のために必要な制度改正や税制要望に向けた検討を進めてまいります。
2点目は、本日の閣議で、「平成27年度首都圏整備に関する年次報告」と、このほか3つの白書が閣議決定されました。
2つの案件ともに、詳細は事務方にお問い合わせいただきたいと思います。
このほか、私の方から2点御報告があります。
1点目は、熊本地震を大規模災害復興法に基づく非常災害に指定する政令が本日公布・施行されたことを受けまして、熊本県知事より「俵山トンネルを含む県道熊本高森線」について、また、南阿蘇村長より「阿蘇長陽大橋を含む村道栃の木立野線」について、法律に基づく国の直轄代行の要請がありました。
国土交通省としましては、両路線について甚大な被害が生じていることから、熊本県ならびに南阿蘇村の実情を勘案し、国が代行して復旧工事を行うことといたしました。
詳細は、後ほど事務方にお問い合わせください。
2点目は、三菱自動車工業の燃費試験における不正行為について御報告いたします。
一昨日、三菱自動車工業から国土交通省に対し、燃費試験における不正行為について再度報告がありました。
しかしながら、報告の内容は、軽自動車4車種以外の車種の不正の有無等、不正行為の全容解明にあたって不十分であると考えておりまして、このため、三菱自動車工業に対し、5月18日までに再度報告するよう指示したところであります。
これに加えて、これまでに判明している軽自動車4車種に関わる不正行為の更なる解明に向けて、本日9時より、三菱自動車工業の本社に対して立ち入り検査を実施いたします。
いずれにいたしましても、三菱自動車工業は、今回の不正行為について真摯に反省するとともに、その全容と責任を明らかにし、改ざん等の再発防止策を早急に講じることが必要であると考えております。
詳細は事務方にお問い合わせいただきたいと思います。
私からは以上であります。

質疑応答

(問)11日の三菱自動車の調査報告、大臣の受け止めをお願いします。
(答)11日の三菱自動車工業の報告に対しましては、軽自動車4車種以外の車種の不正の有無等、不正事案の全容解明にあたっては不十分であると考えております。
このため、改めて5月18日までに再度報告するよう指示したところでございます。

(問)三菱自動車の報告書では、本社が不正に関与している記述はあったのでしょうか。
(答)その点も含めて、立入検査等によりまして、本社の関与等につきましても、解明をしていきたいと考えております。

(問)三菱自動車工業の発表の仕方についてですが、燃費性能がどこまで乖離していたのか、これは自社の調査結果があるはずなのにそれを公表していません。
国交省がやっているからということが理由にあげられましたが、自らが販売している車についての性能を本来ならば自社が自ら発表すべきだと思いますが、その点についてお願いします。
もう一つ、ユーザーに対する補償について一切言及、説明がありませんでした。
この2点についてお願いします。
(答)いずれにしましても、三菱自動車の燃費、排ガス基準につきましては正確な値を確定させることが必要であると考えておりまして、これにつきましては国が自ら確定をさせていきたいと思っております。
また、ユーザーに対する補償につきましては三菱自動車工業が誠実に対応していただきたいと考えております。

(問)三菱自動車工業の企業姿勢についてはどのようにお考えでしょうか。
報告に次ぐ報告、そしてまた資本提携に対して、企業姿勢としてどのようにお考えでしょうか。
(答)いずれにしましても、今回の不正事案につきましては、これまでも三菱自動車工業は、リコール隠し等、様々な不正事案を重ねてきたにもかかわらず、更に今回の不正でございますので、我々としましては極めて遺憾であると言わざるを得ません。
三菱自動車工業の企業体質を抜本的に改めていただきたい。
そして再発防止策をしっかりと講じていただきたい、このように考えております。

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