大臣会見

太田大臣会見要旨

2014年3月4日(火) 8:43 ~ 8:50
閣議室前
太田昭宏 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、特に私の方から御報告するものはございません。
 1点御報告を申し上げます。
4月の消費税率引上げに伴う鉄道・バスの運賃改定の認可についてです。
 国土交通省では、(昨年)10月に示しました基本的な考え方に基づいて、各事業者ごとに、運賃改定による増収幅が全体として105分の108の範囲内に収まることなど厳正に審査を行いました。
その結果、本日付で認可を行うことと致しました。
 なお、首都圏の鉄道・バス事業者については、ICカード利用の場合は1円単位で消費税を転嫁することとなります。
国土交通省としましては、事業者に対し、周知及び丁寧な説明などの対応に万全を期すよう、引き続き求めて参ります。
 なお、本日、関係各局よりプレス発表を行うこととしておりますので、詳細はそちらへお問い合わせを頂きたいと思います。
私からは以上です。

質疑応答

(問)JR北海道の人事について、これまでに大臣から鉄道事業安全本部長の解任をなさいました。
会長、社長人事について今後どのようにするかお考えをお聞かせ下さい。
(答)報道が出ている訳ですが、このことについては承知していないところです。
私は一貫して、JR北海道において、現場における軌道変位の放置や検査データの改ざんなどの問題を発生させて、安全や信頼性を確保する努力を怠ってきた事態について、経営陣の責任は重いと繰り返し発言をしてきました。
そして、JR北海道の経営陣に求められている責任は、安全な鉄道輸送サービスを提供し、一刻も早く利用者の信頼を回復するため、毎日の安全を確保すること、事業改善命令及び監督命令を着実に実行することだということも言って参りました。
報道内容については承知しておりませんが、この経営陣の人事については、お答えを控えさせて頂きます。

(問)JR北海道の人事については、今御承知ではないとのお答えでしたが、一部報道では、本日にも人事検討会議を開いて(3月)7日にも閣議了解というふうに言われていますが、7日に閣議了解というのはないのでしょうか。
(答)そのことは承知しておりません。

(問)昨日(3日)の北陸道のバスの事故について今後の対応方針をお聞かせ下さい。
(答)昨日の午前5時10分、富山県の北陸道上り線のサービスエリアで、宮城交通の運行する高速バスが大型トラックに衝突するということが発生しまして、この事故は運転手1名、そして乗客1名が亡くなったこと、そして乗客及び交代運転者24名が負傷するという大変痛ましい事故となりました。
この度の事故において被害に遭われた方々に対しまして、心よりお悔やみと御見舞いを申し上げます。
国土交通省としては、昨日10時に事故対策本部を設置しまして、私が指示をしまして、髙木副大臣を本部長として事故対策本部として体制の強化を図り、打ち合わせをしたところです。
事故原因については今調査中でありますが、3日より東北運輸局が事業者への監査を実施しておりまして、詳しい状況については確認をしているところです。
そして、いわゆる一昨年の4月29日の関越道の高速ツアーバス事故を受けまして、昨年4月に「高速・貸切バスの安全・安心回復プラン」を策定しました。
ここで25、26年度両年にわたって集中的な実施をすることとしております。
今回の事故については原因については調査中であり、そして報道等によりますと運転手の意識がどうであったかというようなことが言われたりしております。
この新しい体制というもの、そして実際にどういう運行がされていたのか、そして運転手がどういう状況であったのか、全てよく調査をさせて頂いて、出来ることは全て安全ということについてはやらなくてはならないというふうに思っているところです。
いずれにしても、今そうした体制の問題、そして現場の状況、衝突の瞬間の状況等について調査をしているということです。
また、私は怪我をされた方々の状況も大変心配をしておりまして、早い回復が出来るようにということを強く願っているところでございます。

ページの先頭に戻る