大臣会見

太田大臣会見要旨

2013年11月12日(火) 9:34 ~ 9:43
国土交通省会見室
太田昭宏 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、御報告することはございません。

質疑応答

(問)JR北海道でレールの検査結果を一部の部署で改ざんしていた疑いがあることが分かりました。
この点について国土交通省の今後の対応についてお聞かせ下さい。
(答)9月19日の函館線での貨物列車脱線事故を契機としまして、JR北海道において整備基準値を超える軌道変位が放置されているという事態が判明しまして、9月21日から(9月)28日まで、JR北海道に対しまして第1回目の特別保安監査を行ったところです。
これに関しまして、昨日、国土交通省のこの特別保安監査の直前に一部の現場の部署において、基準値を超過していた検査データを基準値内に収めるよう、改ざんをしていた疑いがある旨の報道がございました。
本件につきましては、現在事実関係を調査中でありますが、これが事実とすれば、誠に遺憾であり、鉄道事業者としてはあってはならないことだと、このように考えています。
本件に関しては、JR北海道から国土交通省に対しまして、先月の末日に外部からそのような疑いがあるとの情報が寄せられた旨の報告がございました。
このため、JR北海道に対して事実関係を確認し、報告するよう指示していたところであります。
昨日、今回の報道を受けましてJR北海道から、本件に関する事実関係について引き続き調査を実施しているという旨の報告がございました。
こうした状況を受けまして、国土交通省として、北海道運輸局の職員に対しまして、昨日JR北海道に対して立入検査の実施を指示したところであります。
昨日の夜からでありますが、JR北海道本社に立入調査をしているというところです。
本日以降も、関係者や関係部署でも調査を行うこととしておりまして、詳細はよく緊密に連携を取っていきたいと思っています。
これらの調査によりまして、事実関係等をしっかりと把握した上で適切な対応をして参りたいと考えております。
加えて、JR北海道に対してこのような状況を踏まえた上で、安全性の確認を行うよう指示したところですが、JR北海道からは安全性を確認している旨の報告を受けたところでございます。

(問)現在、JR北海道でまだ調査中で(北海道)運輸局でも調査中ですが、かなり疑わしい状況であると思います。
大臣が仰るところの適切な対応というのは、本件が事実であった場合の適切な対応というのはどういう事をお考えでしょうか。
(答)適切な対応というのは一番大事なのは、安心して安全で乗って頂けるという信頼感を得るということが一番大事なので、私はJR北海道、運輸局の職員に対しまして指摘された現地というところにも行って、徹底して具体的に調べるようにということを指示をさせて頂いているところでありますが、それらを受けて、まず直さなくてはならないという事態であればその日のうちに直すという、これが一番まず大事な事で、運行が現実にされていて安全だと言っている訳でありますが、ここは報告では無くて我々自身が確認に行くという作業が私は大事な事だというふうに思います。
それから、この報道によって指摘されてきたというような事だけではなくて、全域にわたってこの9月21日から始まってその間にその場所に行くという前に改ざんが行われたとするならば、そうした事が他の管区とかでも行われていないかどうかという事についても、これは調べていかなくてはならないということだと思います。
また、それを運輸局が全部回ってという以前に、JR北海道の会社を挙げて、とにかく信頼を回復することが一番大事ですから、全面的に単なる報告ではなく徹底的に現場を見ると、そして報告された数字との確認作業をするということがまず大事なことだと思っています。
徹底した調査が大事だと思います。

(問)確認ということになりますが、調査というのは、保安監査とは別になるのでしょうか。
別だとしても、今後監査的なもので本省から次が入るということは考えられているのでしょうか。
(答)直ちに行ったというのは、鉄道事業法に基づいた立入検査は強制的なことにもなりますから、立入検査を直ちにさせて頂いたということです。
今後、この状況の推移を緊密に連携を取って、改めて特別監査というものを行うかどうかは、まずは今日明日立入検査をして、そしてJR北海道自体が賢明に調査・実態把握に努めていることと併せて、それからその後の対応については判断したいと思っています。
ただそうした原因究明だけでなく、私が一番問題にしているのは、先ほどから申しあげましたように、こうしたことがどれだけ国民に不安を与えているか、北海道の人達に不安を与えているかというその気持ちを本当に分かって、徹底して毎日毎日の点検というものをして貰わなくてはならないと、JR北海道を挙げて安全ということに今一度緊張して徹底して行って貰うようにということを強く求めていきたいと思っているところです。

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