大臣会見

太田大臣会見要旨

2013年5月10日(金) 8:44 ~ 8:53
衆議院分館第18委員室前
太田昭宏 大臣

閣議・閣僚懇

 今日の国土交通省関係の閣議案件はございません。

質疑応答

(問)JRや鉄道会社が消費税の増税にあわせて、IC乗車券の消費税徴収に関して1円単位にすることを検討しているということを言っているんですけれども、国土交通省としてのお考えはいかがでしょうか。
(答)Suica(スイカ)とかPASMO(パスモ)は1円単位で出来るということですから、これはそういう方向でということを考えているようです。
ただ、切符を買う場合は10円単位でこれまできましたから、これとの調整をどうするかということで今検討中だと聞いておりますけども、国土交通省としては、我々が最終的には判断をするという立場にもありますから、消費税の適正な転嫁が一つ、もう一つは運賃の分かり易さということの2点を踏まえて、そうした考え方の下でこれを受けて判断をしたいと思っています。
これからのことですから、これについては十分検討して国民の皆様に御迷惑をかけないようにと思います。

(問)円安が一段と進んでおりますけども、これが航空業界なり海運業界なり所管業界に与える影響をどういう風に見ていらっしゃいますでしょうか。
(答)円安自体については、当初から円高で苦しんできたことですから、全体的にはこれは結果としてでありますけども、いい傾向であるということで、ものづくりをはじめとして収益が上がってきつつあるということだと思います。
一方では、円安によって様々な輸入物価が上がるというようなことがありますから、それについては、それぞれの所に集中的にそうした影響が出るという所には、何らかの手を打っていかなくてはいけないと思います。
特に中小企業をはじめとして燃油の高騰をはじめとして色んな現象が出てますから、その辺では対応をしていく、また注視を怠らないということが大事だと思っています。
観光は、国交省的には多くの外国人旅行者がゴールデン・ウイークも来て頂いたというような傾向があると思います。
円安によってメリットのあるところ、またダメージを受けるところ、それぞれをきめ細かく分析をして対応していくという慎重な体制・対応が政府として、また国交省としては大事だと思っておりますので、関係の業界についてはよく注視して対応していきたいと思っております。

(問)冒頭の質問で、JRのSuica(スイカ)などのIC乗車券の調整を伴う問題についてですが、大臣が先ほど、運賃の分かり易さと税の適正な転嫁と仰いましたが、運賃の分かり易さとは国民に対してということでしょうか。
具体的にどういうことを指すのかということが1点と、どういう風に今後判断をしていくのか、鉄道会社が申請をした段階でそこから検討を始めていくのか、プロセスを教えて頂けますでしょうか。
(答)基本的には鉄道会社が十分検討をして判断し、それを私たちが受けるという立場だと思います。
今日、私が申し上げたことは、その際に何といいましても消費税の適正な転嫁が行われるということが大事なことだし、運賃の分かり易さということを言いましたが、1円単位ということが本当に分かり易いのか、国民にとっての分かり易さということ。
それは厳密に言って、いくらという意味での分かり易さという面と使い易さと言いますか、乗車券を買う場合のやり方の問題、ここはかなり意見を色々聞かなくてはいけないと思います。
国民にとっての分かり易さということは、また国民にとって納得できるものということが大事だと思います。

(問)老朽化問題についてお伺いしたいのですが、インフラの老朽化が問題になっている中で、駅などの地下街についても50年以上経っているものが多くあります。現状についての大臣の御認識と、今後の対策等検討することがあれば教えてください。
(答)地下街の老朽化ということについては、全国で78個所くらいあるんです。
昭和30年頃から造られたということからいきますと、60年近くなるということもありまして、現場ではかなり老朽化が目に見える様な形でも進んできているというのはあります。
そうしたことから全体のメンテナンスとか、調査・点検ということを指示をし、緊急点検も行っている所ですが、25年度予算の中に調査・点検という地下街については入れてあります。
従って一日も早く予算が成立させて頂いて、直ちに点検調査に入りたいと思います。
視るべき所は、1つは地下ということで水が浸透して出てくるようななかで劣化をしてくると、その中にナトリウムとか塩分とかいうことになると、劣化が激しいですからその辺をよく見ること。
それからひび割れのような劣化というのが、そうした形で出てくること、特にその中でも非構造部材、かなり長くなって昔のものには、天井に電気が付いたりとか、その後色々な通風の装置をつけたりとか色んな事があります。
焦点はそこの非構造部材が落下したりということにならないようにというのを焦点にしながら、出来れば6月の出来るだけ早い時期からそうしたことをスタートをさせて、まず緊急点検、その後それの対策に乗り出す、というようなスケジュール感で進めていきたいと思います。

(問)6月というのは予算の成立を見込んでということでしょうか。
(答)予算措置が入っておりますものですから。
まだ予算が成立していませんから、出来るだけ早く成立をお願いして、その後動きとしては早くと思っている所です。

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