大臣会見

羽田大臣会見要旨

2012年7月17日(火) 10:32 ~ 10:38
国土交通省会見室
羽田 雄一郎 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件は、特に御報告するものはございませんが、九州地方を中心とする梅雨前線に伴う大雨により、大きな被害が出ております。
亡くなられた方が28名、そして行方不明者の方がいまだに4名おられます。
また、住家等被害が七千棟以上と甚大な被害が生じておりまして、亡くなられた方には御悔やみ申し上げますとともに、被災者の皆様方には御見舞いを申し上げさせていただきたいと思います。
中川防災大臣が現地への政府調査団という形で週末行って頂きましたが、その報告が閣僚懇でございました。
引き続き梅雨前線や台風七号による大雨が予想されているため警戒を緩めず、緊張感を持った対応をして頂くようにとお話があったところです。
国土交通省としても発生以来、全力を尽くして参りましたけれども、今後ともしっかりと対応して行きたいと考えているところであります。
以上です。

質疑応答

(問)首都高の改修に関する有識者会議において、地下化のアイディアが出ているが、これについての大臣の率直な感想と考え方をお願いします。
(答)首都高速については、(1964年の)東京オリンピックにあわせて緊急的かつ早期に整備されて既に半世紀近くが経過しており、大変高齢化が進みつつあると認識をしています。
用地取得が困難な中で整備を急いだため、景観や交通処理の観点などから見てしっかりと考えて行かなければならないと思っております。
ロータリークラブより、首都高速都心環状線を地下化する提案が出されていると承知をしております。地下化の提案は、首都高速の更新を進める上で貴重な提案の1つであると思っており、これから有識者会議の提言をまとめて頂けると思っておりますので、首都高速の再生にしっかりと取り組んで行きたいと考えているところであります。

(問)消費税ですが、野田総理が10パーセントになった後も更なる引き上げを示唆されております。10パーセント以上となりますと更に住宅市場に影響があると思いますがこれについてはどのようにお考えでしょうか。
(答)住宅というのは、国民生活の基礎となるものであるとともに、多くの国民にとって一生に一度の大きな買い物であると考えております。
通常数十年など長期間に渡って使用される耐久財の最たるものであると考えます。
このために消費税引き上げに伴い駆け込み需要とその反動等が大きく生じる特徴があり、それにより経済や住宅市場に大きな影響を及ぼす恐れがあると思っておりまして、このような住宅の特徴を踏まえて消費税法改正法案等においては、一時の税負担の増加による影響を平準化し、及び緩和する観点から平成25年度からの税制改正等の過程で、所要の措置について検討を行い、8パーセントと10パーセントへの引き上げ時にそれぞれ実施するとされております。
将来の事については、その時点で必要な措置が講じられるべきと考えております。

(問)東京都知事が主張されている東京都による尖閣諸島の買い上げですが、政府の方は同調してないような感じを受けてたのですが、先週になって総理も、外務大臣も同調するような古来のルールだと何人も侵すことはできないという御意見を伺いました。
中国が反発して、既に漁業監視艇が3隻尖閣諸島内に終日入るというような行為に出てきておりますけれども、海上保安庁をお持ちの国土交通省には特別に何か配慮など訓練されているのでしょうか、どのように大臣はお考えなのでしょうか。
(答)日頃から、我が国固有の領土である尖閣諸島については、海上保安庁がしっかりと適切に対応させていただいておりまして、そういう意味では強化も含めて、その都度その都度しっかりと対応させていただく、このように考えております。

(問)八ッ場ダムの関係ですけれども、大臣も先日現場に行かれまして、現地の首長さんから早く着工してほしいという声を聞いたところだと思うのですが、今の現時点での河川整備計画の策定等の見通しとか、目処について判っているところを教えていただけますか。
(答)今、利根川水系の河川整備計画について、しっかりと取り組んでいるところであり、その中で担務の大臣として決断する時が来るだろうと、このように思っております。
今のところはそこまでです。

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