大臣会見

前田大臣会見要旨

2011年9月20日(火) 11:02 ~ 11:12
国土交通省会見室
前田武志 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議案件で、特に私の方から御報告するものはございません。

質疑応答

(問)羽田の管制官が飛行計画などの情報を漏洩させた問題で、飛行計画を機密情報として定めておらず、情報管理体制に不備があったのではないかとの指摘がありますが、大臣として今後どのような対策をお考えでしょうか。
(答)あのような事案が発生したということについては、非常に深刻に受け止めており、誠に遺憾であります。
この前も申し上げたように、今、徹底的に調査を行っておりまして、もちろん処分ということも考えます。
同時に、どこにどのような問題があったかということを、調査の結果を踏まえて、また、今御指摘のことも含めて改善策を講じるつもりであります。

(問)JR北海道の社長が遺体で発見されました。
自殺したとみられておりますが、大臣としての受け止めをお願いいたします。
(答)JRの中島社長は、あのような事故があって、これまでのことを含めて、随分深刻に受け止めて対応されてきたということも聞いております。
誠に悲しい憂うべき事態になって、心からご冥福をお祈りしている次第であります。
社員に宛てた遺書のことなども聞いておりまして、非常に責任感の強い方であっただけに、御冥福をお祈りするとともに、故人の遺志をしっかりと受けとめて、JR北海道として再生にあたってもらえればと思っております。

(問)土砂ダムが一部、和歌山で水が溢れたというような情報も入っておりますが、現状をどのように把握しているのかということと、国土交通省の今後の対応についてお願いいたします。
(答)土砂ダムについては、私も早い機会に現地を飛んで、粗々見ているのですが、今、国土交通省をあげて、対応しております。今御指摘の、水が越えた田辺市の熊野については、今、天候があのような状況ですから、現実に状況を直接把握することは難しい状況です。
ただし、土砂ダムの下流側にカメラを設置しておりまして、ウォッチをしております。
その結果を聞いてきたところですが、まだ濁り水ではないということでございますので、なんとか小康状態は保てているのかなと思います。
この箇所について申し上げますと、大きな本川を塞いだ閉塞ダムではないのです。
支川と言いますか、大きな沢と言って良いと思います。この天候状態ですから重機を持ち込んで緊急の工事を行うという状況ではないのです。
したがって台風が過ぎるまで、下流にお住まいの方々には十分に警戒をしていただいて、今、避難をしていただいてますが、その辺をしっかりと行っていただきたいと思います。
もちろん、作業が可能になれば、直ちに対応をいたします。

(問)八ッ場ダムについてですが、関東地方整備局の総合評価案が民主党のマニフェストと正反対の結果になったことについて、どのようにお考えでしょうか。
(答)民主党は民主党の考え方で行ってきているのですから、いろいろと検討もされると思います。
一方、関東地方整備局の場合には、利根川流域を管理する責任者として、かなりいろいろな面から、河川管理上、あるいは河川工学的なことも含めて検討もしてきて、その検討の場に1都5県の知事さん方も入って協議をされた結果というように承知をしております。
八ッ場ダムをどうするかということについては、最終的には予断を持たずに検証を行った上で、有識者の御意見も伺い、最終的には大臣が判断をするということになっておりまして、そのプロセスの何合目辺りに当たるかということは私から申し上げられませんが、まだてっぺんまできているわけではないということです。

(問)前原政調会長が、当時の大臣に事前の説明がなく、不愉快であると発言されておりますが、これについてどう受け止めていらっしゃるかということと、政調会長にはその後大臣からご説明はされたのでしょうか。
(答)関東地方整備局は、あの地域における出先機関ではかなり権威を持って、しかも実行部隊として責任を持っている所でございます。
私自身も関東地方整備局長から直接経緯とその結果の説明を受けたところではございません。
そのような意味では、予断を持たずに検証を行うという立場からすると、ある時点できちんと説明をされるだろうと思いますから、それを受け止めようと思っております。
ということでありますから、私から政調会長にどうこうという立場ではございません。

(問)自動車安全特別会計の一般会計への繰り入れについてお尋ねします。
自賠責保険の運用益の剰余金6000億円ですが、平成30年までに返済が可能であると考えるかどうか、財政状況がますます苦しくなる中で、来年度の概算要求でどうすれば先送りできずに解決できるか大臣の御所見をお伺いします。
(答)今、来年の概算要求を含めて検討している最中でございます。
従いまして、私からまだ方向性等について申し上げる段階にはありません。

(問)平成24年度の概算要求ですが、公共事業について、当初予算においてどのように確保するのか、国土防災的な観点や特別枠なども含めてお考えをお伺いします。
(答)先ほどの閣議でも了解事項として、平成24年度の概算要求の基準については、方針が示されたわけでございまして、それに則って、今、鋭意作業を進めているところです。
今の御指摘については、御承知のとおり、平成23年度当初予算額の1.05倍まで日本再生重点化措置に対する要望等を合計して、そこまで目一杯要求する方針でございます。

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